わかれ道
(著) 細野美男
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歌を詠み始めた一九六七(昭和四十二)年より、一九八九(昭和六十四)年の昭和最後の日までを綴った第一歌集『歩道橋』を上梓してより二十数年の歳月が流れた。そして、このたび第二歌集を出版するはこびとなった。
本集は一九八九(平成元)年より一九九八(平成十)年までの約十年間の作品三千余首のなかより五〇〇首を自選したものである。なかには少しふざけていると思われるような箸休め的な歌も混じってはいるが、こんな歌もあっていいのではないかという思いにより収録した。配列はおおむね編年順に従ったが、必要に応じて一部入れ替えた箇所もある。年齢的には三十七歳から四十七歳までの壮年期にあたりそれなりに人生の起伏もあったが、果たしてその辺が描ききれているかどうか。ただ、自身の目標でもあった上毛文学賞と群馬県文学賞を一九八九(平成元)年と一九九五(平成七)年にそれぞれ受賞できたということは収穫であったと考えている。
著者プロフィール
細野 美男
一九八九(平成元)年、第二十五回上毛文学賞入選
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