アメリカ西海岸に移住した日本人
(著) 土山正雄
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昔から、「百聞は一見にしかず」という言葉をよく聞かされて来ております。色々な資料を読み、そして現地を見て来ました今、しみじみとこの言葉のもつ意味の重さをかみしめております。
例えば、あるガイドブックに、強制収容所に関して全米日系人博物館にその「模型」が展示されていると紹介されております。
確かに、マンザナ強制収容所の全体模型が展示されておりました。しかし、むしろ、実際に使われていました収容所の一部が館内に移築され展示されているものの方が、見る人に強いインパクトを与えております。
また、TBS開局六十周年五夜連続特別企画『九十九年の愛』というDVDの中にも、マンザナ強制収容所の映像が出て来ておりますが、博物館の実物には、そのリアルさにおいてかないません。
このDVDは、その中に多くの事実も含まれておりますが、あくまでも、フィクションでありますので、その積りで見て頂きたいと思います。
パソコン世代の若い方々が、映像のみを見て、それがそのまま事実として理解されますことをおそれております。
幾つかの文献或いは、現地・現物を確認して理解して頂きますようお願致します。
一つの事実を「右」又は「左」から眺め、バランスよく判断されるよう望みますとともに、今後、若い方々が「中庸(ちゅうよう)」を人生の指針として歩んで頂ければ幸いです。
この電子書籍は、今から六年以上前(平成二十三年)に、「非売品」扱いで「渡米物語」として出版して、親類・友人・知人宛に贈呈した冊子が元になっています。現状とは相違している箇所がありますので、是非六年以上も経過していますことを念頭に置いて頂き、お読み下さるようお願い申し上げます。また、今回の電子書籍版の改訂にあたり、二人の息子(裕之・智也)に協力してくれたことに、この場をお借りして深謝させて頂きます。
著者プロフィールーーーーー
土山 正雄(つちやま まさお)
昭和8年東京・池袋に生まれる。
学童疎開(縁故疎開)により、石川県小松市に移住。
金沢大学法文学部卒業後、大阪の商事会社を経て、石川県庁に勤務。
主に流通関係の業務(卸・小売業者からの経営相談など)に従事。
定年退職後、流通問題を研究するため、「ユッカ経営研究所」を設立、現在に至る。
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