アリがゾウに勝ったーーイージス・アショア配備撤回:秋田県勝平地区住民の闘いの軌跡

(著) 佐々木勇進

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作品詳細

[商品について]
―我々には人生が懸っているんだぞ!―
2019年6月8日、勝平で開かれたイージス・アショア配備地区住民への説明会は怒号に包まれた。これまでの説明会での住民の質疑に対する防衛省側の不誠実な対応に加えて、配備候補地の事前調査に重大なミスが発覚したこともあり、住民の不安と怒りは頂点に達していた。「秋田にミサイル基地は要らない」その思いは住民運動の大きな力となって、遂に配備計画の撤回を政府に決断させた。それは同時に住民一人ひとりが自身の故郷について、そして国防について考えた時間でもあったーー「イージス・アショアを考える勝平の会」の一人として配備撤回運動に身を投じてきた著者が、住民が一丸となって取り組んだ2年半にわたる闘いの日々を、仲間の想いとともに綴った貴重な市民運動の記録。

[目次]
刊行に寄せて
はじめに
第一章 人はなぜそこに住み続けるのか
■勝平地区への思い
■勝平地区とは
■イージス・アショアを考える 勝平の会結成
■勝平地区振興会 苦渋の選択
■議会とは、議員・政治家とは
■防衛省説明会、住民の反発あらわ 怒号がひびく
■住民に説明すればするほど不安は募るばかり!
■抑止力論について問う
■マスメディアの役割と運動の広がり
■野党統一候補 寺田静氏の勝利が大きな力に
■山口県阿武町民に寄り添って
■なまはげが缶バッチになって
■国を守るとは
■イージスはいらね~!
第二章 今を生きる人たちの叫び
1、住民の結集でミサイル基地撤回させる
2、政府の閣議決定を覆した歴史的な勝利に貢献した平和委員会
3、イージス・アショア配備撤回逆転勝利
4、大河の一滴
5、署名運動の力を感じた
6、夕焼け空
7、配備計画反対の県民署名で感じた事
8、未だに消えない不信感
9、イージス・アショア配備計画は終わったか?
10、小さなありでも大きな象を倒すことが出来た
11、イージス配備撤回の教訓を生かして
12、イージス・アショア配備撤回と生きる力
13、一筆の署名は「定之丞」の一本のクロマツ
14、イージス・アショア新屋演習場に来る!!
15、秋田の今と未来を守ったイージス断念
16、ミサイル基地予定地に一番近い町内会会長として
18、大失態!!防衛省の地元説明会
17、たたかいはまず知ることから始まった
19、勝平山の思い出
20、イージス来なくてよかった
21、イージス・アショアに対峙して
第三章 山口県むつみ演習場からの報告
「イージス・アショア配備計画の撤回運動」に参加して、今思うこと
おわりに
資料編
参考文献
著者略歴

[担当からのコメント]
あの戦争はもう二度と繰り返してはいけない。では国防はどうするのか。これは私たち日本人にとって大変大きく重いテーマです。本書には、このテーマと向き合った人々の姿が描かれています。自分だったらどうしただろうかと考えさせられる本書、ぜひご一読ください。

[著者略歴]
佐々木 勇進(ささき ゆうしん)

1945年、秋田県大仙市太田町生まれ、現在秋田市在住。
秋田銀行で共働きを勝ち取る。
小西自動車教習所指導員。秋田市学童保育連絡協議会事務局長。秋田市PTA連合会役員。勝平台町内会役員。保険代理店。秋田市市議会議員。秋田民主商工会会長。イージス・アショアを考える勝平の会共同代表。中通総合病院友の会理事など歴任
趣味、居合道・剣舞・新舞踊・茶道。

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