イタリアに行く前に読む本:体験的イタリア生活術、教えます

(著) 長手喜典

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作品詳細

[商品について]
―あなたの知らないイタリアが、ここにある―
ファッション、料理、ワイン、車など、現代の日本には、イタリアが溢れている。海外旅行先としても常に人気のイタリアは、日本人にとって馴染みの深い国の一つと言えるだろう。
しかし、都市国家として繁栄した時代の長かったイタリアは、「イタリア」という言葉では捕らえられない程に、人と文化の多様性を持った「懐の深い」国である。
本書は、40年にわたってイタリアという国と関わりを持ってきた著者が、特にイタリアでの生活を考える方や、長期滞在が必要となるビジネスマンに向けて、現地滞在に役に立つ情報を提供する目的で書かれている。
日本と同様に南北に長く、地域によって人も風土も大きく異なるイタリアを短期で旅行する際に、より深く有意義に過ごすための参考書としても、本書はご活用いただける。

[目次]
はじめに
序章 鐘楼の数だけある郷土主義
第1章 中部イタリア 悠久に生きるローマ文明の末裔たち
日本の中のイタリア
すべての道はローマに通ず?
ローマは一日にして成らず
ローマは六回にして成る
ユックリズムとは
自動車免許証もピアーノ、ピアーノ
いともおかしき郵便局のお話
なんでもありの交通事情
マイカーの受難
マイカーの復活
ローマ観光エトセトラ
ホテルにまつわるエピソード
プラス・マイナスはゼロ
敗戦国と戦勝国
〝Do in Rome as the Romans do.〟
雄弁は身過ぎ世過ぎ
失敗から学ぶ安全神話の国の住人
正直がモットーの窓口氏
レストランと家庭料理はどちらが上?
神の国のタイム・スパン
第2章 北部イタリア アペニンの北に広がる別世界
ドライブ雑感
アテンド稼業──マニュアル1
アテンド稼業──マニュアル2
ベビトーレとアステミオ
生きているファッション
「対岸の火事」から「他山の石」へ
名人芸? あの手この手
異文化体験アラカルト
日本にはない意外性
交通違反は教える
クレモナ名物数々あれど
イタリア警察への同情論
サルデッラ、ビーチェ両先生
結婚二題
比べてみたくなる日本とイタリア
イタリアは変わるのか?
ミラノらしくない話
イタリアン・ビジネス入門
バカンス先進国(前)
バカンス先進国(後)
第3章 南部イタリア あまりにイタリア的な
イタリアニッシモ
オレッキエッテはプーリアの味
生活サイクルの中心は一家団欒の食事
いまも健全なカーザリンガ
ナポリ──夢をこわすようですが
アングラ経済で生きる南の町
ビーナスの子孫を尋ねて
マフィアと裁判
欧州連合とマフィア
南部人トンマーゾ君との再会
南伊一口メモ
イタリア庶民の生活と意見
「生活大国イタリア」に対する「イタリア的考え方」
おわりに
著者略歴

[出版社からのコメント]
イタリア人と言えば明るく陽気・・・、そんなイメージは必ずしも当てはまらないことは、日本人にも色々な人がいることを思えば当然ですが、日本と同じように地域性というものはまだまだ残されている様です。インターネットで様々な情報を手軽に入手できる時代になりましたが、それでも体験しなければ分からないことも多く残されています。最新情報を追うのではなく、イタリアという国やイタリア人の本質を理解するために、ぜひ本書をご活用いただければ嬉しく思います。


【著者プロフィール】
長手 喜典(おさで・よしのり)
北海学園北見大学商学部教授。
1932年、北海道生まれ。北海道拓殖銀行に勤務ののち、1963年、東京外語大イタリア科卒業。日本貿易振興会(ジェトロ)入会、海外調査部欧州課長などを経て91年3月退職。1991年、北海学園北見大学助教授を経て、93年より現職。
海外勤務:ジェトロ・アテネ所員(68~71年)ミラノセンター所員(74~79年)ローマ事務所長(84~87年)ミラノセンター所長(87~89年)。

主な著訳書
『モードの王国──40人のイタリア・デザイナーたち』(共訳、文化出版局)1984年
『ローマに暮らす』(共著、ジェトロ出版)1986年
『ビジネスマンのイタリア生活』1989年
『イタリア経済の再発見』(以上東洋書店)1991年
『生活大国イタリア』(ジェトロ出版)1993年
など。

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