サンタ村の楽しい認知症の人たち : 認知症介護が怖くなくなる9つの幸せストーリー

(著) 髙荷一良

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作品詳細

[商品について]
―「介護」という現実の中で、サンタ村の村長が届けるものとは―
今年で九十歳を迎えた義母は、段差につまずいて左膝を骨折して以来、様子がおかしくなりはじめ、夜中に起きたかと思うと急に大きな声を出すようになっていた。脳血管性認知症と診断され、介護に追われる春代。一流企業に勤める夫の伸郎は、自分の母親の世話を手伝う素振りも見せない。人生に虚しさを感じて春代が家を出たその日、義母はベッドから落ち、度重なる骨折の影響で車椅子の生活を強いられることとなる。春代がいない中で、途方に暮れる伸郎。そこに、義母と春代が開いていた喫茶店の常連客だった「サンタ村の村長」が現れて――。
介護をしていると、ときに悩み、ときに行き詰って、心が折れそうになることもあります。でも人はきっかけさえあれば変わることができると、サンタ村の「村長」は信じています。サンタ村に集う人たちとの交流を通じて紡いだ9つのストーリーに「村長の一言」と「介護のマメ知識」を加えた本書を、どうぞご家族皆様でお楽しみください。

[目次]
はじめに
プロローグ
第1章 決意の喫茶店
夜の叫び声
午前3時の救急車
伸郎の不安
春ノート
【介護のマメ知識①】
第2章 言葉がつないだ縁
母の死
ひきこもりの父
意外な行動
美紀の訪問
私の宝物
【介護のマメ知識②】
第3章 受け入れる勇気
会社からの電話
迷い人
若年性認知症
【介護のマメ知識③】
第4章 エンディングノート
弘の入院
順子の願い
弘子の恋話
弘の告白
【介護のマメ知識④】
第5章 いばりんぼう紳士
販売の男
説教する男
民生委員登場
村長の助言
【介護のマメ知識⑤】
第6章 遠くて近い仲
離婚の立会い
離れて暮らす母と子
呼び出される裕一
他愛のない話
つながりの店
【介護のマメ知識⑥】
第7章 火事場の和歌子
アクシデントの連鎖
緊急事態発生
ピンチからの脱出
和歌子の宣言
【介護のマメ知識⑦】
第8章 隆二の恩返し
仲間の死
勝子リーダー
寝るのが生きがい
酒の友は叫びの友
【介護のマメ知識⑧】
第9章 サンタ村に集う人々
クリスマスイブ
村人たちの活躍
村長からのプレゼント
【介護のマメ知識⑨】
エピローグ
おわりに
【参考文献】
著者略歴

[出版社からのコメント]
それぞれの「家族」ごとにそれぞれの「介護」があるとすれば、いざ介護に直面した家族に求められるものは、いったい何なのでしょうか。簡単には答えが出ないこの問いと向き合っている全ての方が、本書を通じて少しでも答えを見いだすきっかけを持っていただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
髙荷 一良(たかに・かずよし)

1958年11月生まれ。埼玉県出身。
青山学院大学法学部卒。
2004年にデイサービスセンター「サンタの森」、居宅介護支援事業所「ケアプラン・サンタ」、福祉用具貸与事業所「介護サポート・サンタ」、会員制健康クラブ「サンタ倶楽部」を設立。2010年に、認知症に特化したデイサービス「サンタヴィレッジ」を開設。この世に役に立たない人などどこにもいないという観点からまごころの介護を実践。埼玉県内にデイサービス施設を4か所、居宅介護支援事業所1か所、福祉用具貸与・販売事業所1か所、接骨院1か所を運営。
現在、デイサービスセンター サンタヴィレッジセンター長(村長)。
フィットネスデイ サンタ倶楽部センター長。
ブログ:サンタ村の村長日記 http://ameblo.jp/santamuranakama/

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