一字考

(著) 滝川秀行

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作品詳細

「良く知られた言葉に「壺中天有り」という言葉がある。漢書に見られる故事を出典とする言葉であるが、俗界から逃れた別天地というような意味である。
僧侶であるからには、何処か世事に惑わされず独自の精神世界とでも云うモノを持たねばならないと云う想いは常にある。然るに、時に世間のことが癪に障り、つい自分もひとこと言ってしまうことがある。正直其れは「癖(ヘキ)」というモノであろう。
左様なことが漢字の世界を逍遥しつつ頭をもたげて来たのだとでも言うべきであろうか? 地元紙「丹波新聞」に四十回にわたる漢字随想「一字考」を連載した。」(本書「まえ書きにかえて 壺中贅言」より)

【著者プロフィール】
滝川 秀行(たきがわ・ひでゆき)

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