世の光 地の塩: 沖縄初の女性法曹の軌跡
(著) 大城光代
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「八〇年の歩みを振り返ってきた。長かったな……と思う。よく頑張ったな……とも思う。夫の分とも、二人分働いたような気がする。」(本書「あとがき」より)父・安里積千代の背中を追い、沖縄女性初の弁護士になるなど法曹界で活躍した大城光代の80年の人生を振り返った回顧録。県民のパイオニアとしての著者の軌跡はもちろんのこと、戦後沖縄の法曹史研究にとっても貴重な一冊となっている——強い信念のもと、努力を積み重ね、困難を乗り越えてきた著者の姿に、思わず胸が熱くなる。
【著者プロフィール】
大城 光代(おおしろ・みつよ)
昭和7年、台湾台南市生まれ。元民社党所属衆議院議員で弁護士の安里積千代の次女。敗戦後、父の郷里座間味島に引き揚げ、その後石垣市に移住、八重山高校で学ぶ。
昭和31年、日本大学法学部法律学科を卒業。昭和32年、司法試験合格。沖縄発の女性法曹となる。
弁護士を経て35歳で判事任官。那覇家庭裁判所を皮切りに同地裁、福岡高裁那覇支部と沖縄の3庁での勤務を経て、昭和52年から62年まで福岡、東京で勤務。
福岡高裁那覇支部長、那覇家裁・那覇地裁・静岡家裁・横浜家裁で所長を務め、平成9年定年退官。
以降、沖縄県行政オンブズマン、(財)おきなわ女性財団理事長、(社)沖縄県青少年育成県民会議会長ほか多くの役職を務める。
平成14年、裁判官功労で勲2等瑞寳章受賞、平成21年、琉球新報賞受賞、沖縄県功労者表彰。
現在、(更)がじゅまる沖縄理事長
2015年10月16日 全国新聞社出版協議会第6回ふるさと自費出版大賞で優秀賞受
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