中欧への旅: 19世紀以降の歴史と文化

(著) 前田彰一

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作品詳細

「「中欧」という概念は、(中略)とりわけ十九世紀および二十世紀の政治的情勢によって多様に変わりうる地政学的な性格をもっていた。」(本文より) 本書は、西欧と東欧に挟まれた「中欧」の歴史や文化を論じた地域研究書。「中欧」に深い関わりのある作家たち(ミラン・クンデラ、カフカ、ハシェクなど)の紹介、ムカジョフスキーのチェコ構造主義美学、さらにプラハの街の地形学やハプスブルク神話など、様々な角度から「中欧」という地域の実像を捉えた一冊。

【著者プロフィール】
前田 彰一(まえだ・しょういち)

1939年、長野県に生まれる。
1964年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。

千葉大学名誉教授。専門は、ドイツ・オーストリア文学、物語理論。

著書:『欧米探偵小説のナラトロジー−ジャンルの成立と「語り」の構造』(彩流社、2008年)、『物語のナラトロジー一言語と文体の分析』(彩流社、2004年)、『物語の方法論−言葉と語りの意味論的考察』(多賀出版、1996年)。
論文:「多言語・多文化的空間としての中欧」『千葉大学人文研究・第27号』(1998年)、「≪中欧論≫試論−カフカとハシェクをめぐってー」『千葉大学人文研究・第42号』(2013年)。
翻訳:F.シュタンツェル著『物語の構造−〈語り〉の理論とテクスト分析』(岩波書店、1989年)。

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