五洲第一の都さっぽろ【電子書籍版】

(著) 三上洋右

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作品詳細

[商品について]
―飛躍するまちづくりの核となる、受け継がれる夢と理想、そして人の力―
遥かに続く平原は肥沃で農地にふさわしい。
東西南北どこに行くにも便利で、ここに府を開くべきである。
いつか世界第一の都となるだろう――。
北海道開拓の父、島義勇が札幌の地を踏んでから150年余、札幌市は今や人口200万人に迫る大都市へと発展した。しかし「他日五洲第一都」と詠じ、札幌を本府の場所と定めた島の夢と理想は果たして実現したのだろうか。本書は、市議会議員として長く札幌市の発展に貢献してきた著者が、島の夢と理想に共感し地方自治を担う者の一人として、その歩みを改めて振り返り、また札幌のまちづくりはどうあるべきかについて、これまでの議会活動から見えてきた問題点を絡めつつ率直に語りながら、新たな時代に躍動する市の未来像を描こうとするものである。まちづくりの過去と未来、そして地方自治のあり方を考えるうえで、示唆に富む内容となっている。

[目次]
はじめに
第一章 北海道百五十年のあゆみ
一 開拓使と道都札幌の始まり
二 炭鉱の歴史と札幌
三 北海道の政治風土(ふうど)と札幌
第二章 わが愛する札幌
一 藻岩(もいわ)の山頂で決意
二 理想都市・札幌
(一) 札幌市民憲章
(二) オリンピックへの熱意
三 大陸的風土
(一) 急成長のわけ
(二) 巡(めぐ)る春夏秋冬
(三) 開かれた自主独立の精神
(四) 人情豊かな人と風土
第三章 歴代市長と札幌市政
一 歴代市長の軌跡
二 桂(かつら)市政は躍動(やくどう)の時代
三 上田(うえだ)市政は停滞(ていたい)の時代
四 秋元(あきもと)市政は新たな始動の時代
五 市長と議会の二元代表(にげんだいひょう)制
第四章 新たなまちづくり
一 戦略と人脈で再び黄金期(おうごんき)を
(一) 一九七二年札幌冬季オリンピック開催がもたらしたもの
(二) オリンピック招致を成功に導いた人々
(三) 宮様スキー大会国際競技会
(四) 計画的まちづくりの系譜
(五) 二〇三〇年札幌冬季オリンピック・パラリンピック招致へ
二 札幌ドーム周辺の整備
(一) 現時点での札幌ドーム周辺の整備計画
(二) 次の時代を見据えた整備のあり方を考える
(三) 北海道の国際観光地化
(四) オリンピック開催の意義を改めて考える
(五) 大会終了後もオリンピックのレガシーを伝える場に
(六) 人々の交流を支える足の確保
(七) 地下鉄東豊線の再整備~新たな交通軸の形成
三 新幹線開業で札幌の新たな顔を
(一) 札幌駅新幹線ホーム
(二) 現在の札幌駅周辺には対応すべき課題も
(三) 世界に誇(ほこ)れる新たな札幌駅周辺を
(四) 路面電車の新たな展開
1 地下鉄開業までは市民の足の主役
2 今だからこそ見直される路面電車の役割
3 求められる延伸検討の本格化
4 新幹線開業と創成川イーストを結ぶ路面電車に大きな期待
5 市民や事業者の理解を得ながら現実的かつ戦略的な延伸シナリオを
四 地下鉄東豊(とうほう)線の延伸
(一) 札幌の地下鉄建設の歴史
(二) 地下鉄五十キロ構想
(三) 地下鉄建設にかかる費用と建設の困難さ
(四) 地下鉄東豊線延伸実現のシナリオ
五 丘珠(おかだま)空港の活性化
(一) まちづくりの上での空港の意義
(二) 丘珠(おかだま)空港の辿(たど)った歴史
(三) 丘珠(おかだま)空港の果たすべき役割と具体的な整備方向
六 最近のAIと自動運転技術の進展(令和二年追記)
第五章 観光都市札幌の展望
一 観光は札幌の基幹産業
二 インバウンドで甦(よみがえ)った狸小路(たぬきこうじ)
三 日本新三大夜景(やけい)都市
四 インバウンド観光の課題
五 札幌市観光の課題~通過型観光
六 観光客の満足度向上~優(すぐ)れた観光人材の育成
七 新たな観光の魅力(みりょく)の創出~定山渓(じょうざんけい)を札幌のリゾートに
八 観光を超えた訪問目的の創出~期待される新MICE(マイス)施設
第六章 市街化調整区域の有効活用
一 市街化調整区域を研究テーマに選んだわけ
二 札幌の計画的な市街地整備を支えてきた線引き制度
三 安定成熟期においては線引き制度の意義が変化
四 市街化調整区域の役割も積極的にとらえ直すべき
五 札幌の市街化調整区域には潜在的(せんざいてき)な可能性がある
六 札幌の魅力(みりょく)と活力を高める有効活用に新たな道筋(みちすじ)を
七 既存の観光資源を生かすための有効活用
八 物流(ぶつりゅう)機能の高度化を支えるための有効活用
第七章 人生百年時代を支えるまち
一 子どもとお年寄りは社会の宝、国の宝
二 子どもの減少が止まらない
三 子どもをめぐるさまざまな問題
四 これからの子ども、子育て支援のあり方
五 高齢化の現状
六 健康寿命
七 生涯学習、生涯現役
八 安全、安心の確保
九 環境に恵まれた街さっぽろ
十 人生百年時代を支えるまち
おわりに
参考文献等
付録 年表
著者 略歴

[出版社からのコメント]
飛行機の窓から見える、札幌の碁盤の目のような整然とした美しい夜景に見とれた人も多いと思いますが、その景色を生みだす街のためにどれ程の情熱と夢が費やされたのか、本書ではその一端を垣間見ることができます。国政は遠くなっても、私たちの理想が国づくりへとつながる第一歩はいつもまちづくりの中にある、そうしたことを本書を通じて多くの方に感じていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
三上 洋右(みかみ ようすけ)

1945年(昭和20年)11月10日、青森県北津軽郡中里町(現:中泊町)生まれ。
青森県内潟中学校卒業後、中里営林署で山仕事に従事。

1965年(昭和40年)5月、19歳で青雲の志に燃え、札幌市に移住。
24歳で株式会社日天タイル工業を興し、代表取締役に就任(平成6年退任)。社業のかたわら、青少年育成委員、民生児童委員、町内会長、東月寒中学校PTA会長など、数々のボランティア活動に参加。

1983年(昭和58年)12月、町村信孝元衆議院議長が衆議院議員選挙で初陣を飾った際、豊平区連合後援会幹事長として当選に尽力、以後、町村代議士門下となる。

1987年(昭和62年)4月、札幌市議会議員選挙に初挑戦したが、7、663票で惜敗。
1991年(平成3年)4月の選挙で雪辱を果たし初当選。以後8回連続当選。6回目の選挙の得票数20、898票は、政令市移行後の市議選史上最多。現在8期目。

この間、さっぽろ自民党(自民党札連)会長、自民党道連副会長、第29代札幌市議会議長、北海道市議会議長会会長、北海道新幹線建設促進関係自治体議長会会長、札幌広域圏組合議会議長、市議会森林・林業・林産業活性化推進議員連盟会長、市議会観光議員連盟会長、北海道後期高齢者医療広域連合議会議長、等の要職を歴任。

2018年(平成30年)3月、北海道科学大学大学院工学研究科修士課程修了。

現在は、さっぽろ自民党顧問、市議会自由民主党議員会顧問、市議会私立幼稚園振興議員連盟会長、社会福祉法人万葉閣理事、豊平区少年野球育成会会長、札幌女子サッカー連盟会長、札幌柔道連盟顧問として活躍中。

著書「この指とまれ」「宿命への挑戦」「権力と富の分配」「幸運を呼ぶ名づけ方」

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