人はいつ医師になるのか : 名医より良医をめざす【電子書籍版】

(著) 木野昌也

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作品詳細

[商品について]
いま、医療現場の過酷さは限界に達しようとしている。この問題は、医療従事者の労働環境の問題でもなければ、私たちが受ける医療サービスの質の低下の問題でもなく、私たちの社会が医療をどの様に考え、どう関わっていくかという問題である。
本書は、この本質的な問題を考えるために、長年医師として医療に携わる著者が、自らの体験に基づいて、医療の現状とあり方について綴った書物である。
医療について知るだけなく、医療について考える上でも格好の一書となっている。

[目次]
はじめに
電子書籍版発行に際して
第一章 医療とはなにか ―ベリー・ベストな医療を求めて―
 医師とははたして何者なのか
 「生きかた」を教えてくれた患者さんたち
 ベリー・ベストな医療とは
第二章 北摂総合病院と私
 アメリカに憧れた頃
 医者か、ギタリストか
 恩師とは怖いものである
 ハーバードへ、切磋琢磨した日々
 再び大阪医大へ
 病院長に、そして新病院設立
第三章 チーム医療の構築 ―多くの人々の協力の下に―
 「内」と「外」のチーム医療
 病院内組織の刷新と理念の共有
 地域の病診・病病連携の大切さ
 救急に求められるもの
 外伝・エアフランス顧問医騒動記
第四章 再考・日本の医療
 医療の理念を考える
 医療訴訟について ―私が経験した事例から―
第五章 教育と実践
 医師の三つの理想
 臨床心臓病学教育研究会(JECCS)とアジア・ハート・ハウス
 日本内科学会専門医部会の活動
 国内外からの研修生受け入れ
 医師憲章の意義
 社会医療法人としての再出発
あとがき 

[出版社からのコメント]
コロナウイルスに絡んで医療従者やその家族が不当な扱いを受けた報道を見て、その根底にある発想が平安時代の「穢れ」と何ら変わりなく、技術や社会の進歩に対して市民の意識の練度が追い付いていないのではないか、と感じられた方も多いかもしれません。
医療制度のみならず、私たちが当たり前の様に享受している民主的な制度や自由を基礎とする社会が、多くの先人の努力や犠牲の上に生み出されてきたことに鑑みれば、それらを食いつぶさないためには、維持し良くしていくという考え方が必要となってきます。
健康に直結する医療という問題について、本書を通じて市民としていかに向かっていくかを考える時間を持っていただければ嬉しく思います。

【著者プロフィール】
木野 昌也(きのまさや)
昭和22年、大阪府に生まれる。
昭和46年、大阪医科大学を卒業、第三内科研修を経て、
タフツ大学医学部、ハーバード大学医学部に留学。
この間、ニューイングランド・ディーコネス病院、
ベス・イスラエル病院などで勤務。
その後、大阪医科大学第三内科医局長を経て、
昭和61年、北摂総合病院院長に就任。
平成18年、大阪府知事表彰を受章。
く主な活動>
日本内科学会専門医部会前会長、臨床心臓病学教育研究会(JECCS)会長、大阪医科大学臨床教育教授、米国内科学会(ACP)日本支部理事、
米国循環器学会(ACC)フェロー
米国心臓協会(AHA)フェロー
米国内科学会(ACP)フェロー、大阪府私立病院協会副会長、大阪府病院協会常任理事
2006年よりBest Doctors in Japanに連続して選出される

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