人生で一度は楽しみたい運河の旅:そこに住む人々のくらしのスタイルが見える
(著) 及川陽
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―運河から都市の未来が見える―
水路が網の目のように張り巡らされているヨーロッパでは、運河を伝って様々な場所にいくことができる。かつて人々の重要な交通手段であった運河は、今でも様々な国で「水の道」として有効に利用されている。
本書は、環境保全やレクリエーションの観点からも注目されているその運河について、スウェーデン、フランス、イタリア、イギリス、ベルギー、ロシア、中国、ベトナムの運河を実際に巡って旅をした記録と、日本の運河について考察した小論を収めた作品である。
ゆったりとした水の流れと水面から眺める景色、陸路とは異なる水の旅の魅力を知るだけでなく、水路という視点から都市について考える上でも格好の一書となっている。
[目次]
はじめに
一章 北欧・西欧の運河めぐり
シベリア横断空の旅
「スウェーデンの水色のリボン」
水の都ストックホルム
運河の町アムステルダム
ほか
二章 フランス、そしてヴェネツィア
パリは遠かった
パリの一日
ブリアール運河とエッフェルの運河橋
公爵の館シャトー・ド・ラ・ヴェレリー
ほか
三章 ベルギー、イギリスの運河の旅
パリに到着
サン・カンタン運河
ストレピー・ティーユのリフト再見
ベチューンにあるVNF本部の訪問
ほか
四章 ヴォルガ川のクルーズ
モスクワの地下鉄体験
エセーニン号のクルーズ
聖ドミトリー血の教会
黄金の環の町ヤロスラブリ
ほか
五章 中国運河紀行
桂林・漓江下り
湘江と漓江を結ぶ霊渠運河
成都・都江堰・楽山大仏
重慶より長江三峡を下る
ほか
六章 ベトナムの運河視察の旅
関空発ホーチミン行き
南ベトナム解放民族戦線の砦
メコン・デルタの町ロンセンへ
ブナムの貿易港オケオの遺跡
ほか
七章 日本の運河小論
明治以前
江戸と大坂における運河
明治以降
これからの日本の運河
おわりに
著者プロフィール
[出版社からのコメント]
水の都というと、ベネツィアやストックホルムを思い浮かべる方も多いでしょう。日本もかつては水運が盛んでしたが、残念ながら陸運が盛んになるにつれて道路などに埋め立てられ、その姿は見られなくなっています。持続可能な社会が叫ばれる今、自然と調和しながら発達してきた水の道について、本書を通じて多くの方に関心を持っていただければ嬉しく思います。
【著者プロフィール】
及川 陽(おいかわ・よう)
1933年 新潟市に生まれる。
1951年 新潟県立新潟高等学校卒業。
1956年 東京大学土木工学科卒業。
日本電信電話公社(現NTT)入社。
1983年 同退職、協和電設㈱(現㈱協和エクシオ)入社。
1993年 同退職、通信土木コンサルタント㈱代表取締役。
1999年 同取締役会長。
2003年 同相談役。
現在、東京都に在住。
主な著書:『異国の運河探訪①~④』、『新しい旅の楽しみ方』、『YOさんの世界旅行』第1巻 古代文明発祥の地と地中海クルーズの旅、『YOさんの世界旅行』第2巻 フランス周遊・スイス・南スペインの旅(いずれもNTT出版発行)
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