依存から自立 そして自活へ:頭痛診療から見えた日本の影

(著) 永関慶重

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作品詳細

[商品について]
「頭痛クリニック」を開設し、片頭痛を中心に頭痛、うつ、認知症など様々な疾病の患者と向き合ってきた著者が、自ら開発した「頭痛グラフ症例」や小児の頭痛、頭痛薬に依存する薬物乱用頭痛の他、うつ、発達障害に関しても詳細に解説する。
またニートや引きこもりといった今後の深刻化が避けられない問題についても、「依存から自立そして自活」という視点から問題提起を行う「頭と心の処方箋」としてふさわしい内容となっている。

「目次]
序にかえて──依存から自立、そして自活へ
第一章 脳神経外科医から頭痛専門医へ
第二章 なぜ、片頭痛は見逃されるのか
第三章 片頭痛の特効薬トリプタンとはどんな薬か
第四章 群発頭痛とその近縁疾患
第五章 緊張型頭痛
第六章 なぜ、うつになるのか
第七章 八ヶ岳山麓、豊かな自然に囲まれて
第八章 脳神経外科医への道
あとがき
引用論文・著書

[出版社からのコメント]
テレビでは、痛み止めや咳止めなど、症状を抑える薬のコマーシャルが大量に流されています。このことは、症状を抑えることによって病気本来の姿が分からなくなるという懸念も抱きますが、それ以上にそれだけ大量の薬が飲まれているかもしれないという事実に驚きます。薬物依存は非合法の薬物だけでなく、こうした薬に頼ることも一種の薬物依存といえるのではないかと感じさせます。またゲームやスマートフォンなども、依存の対象となりうるもので、そうしたことが人の生活サイクルに変化をもたらし、人の心に深刻な影響を与えていると思わないではいられません。「頭痛の種」は私たちの社会の到るところに転がっています。頭痛や心の問題に悩まされている多くの方々にとって、本書が一助となることを願います。

[著者プロフィール]
永関 慶重(ながせき・よししげ)

昭和26年生まれ
昭和45年 山梨県立甲府第一高等学校卒業
  52年 群馬大学医学部医学科卒業、
     群馬大学医学部附属病院脳神経外科入局。
     以降数ヵ所の群馬大学脳神経外科関連病院にて研修
  59年 山梨医科大学(現山梨大学医学部)脳神経外科へ転籍
  62年 医学博士学位取得
平成2年 山梨医科大学医学部脳神経外科講師
  5年 山梨医科大学医学部脳神経外科助教授
     文部省在外研究員として米国(ジョージワシントン大学)留学
  10年 沼田脳神経外科循環器科病院病院長
  15年 「ながせき頭痛クリニック」開院
平成19年 日本頭痛学会専門医取得
  19年 医療法人斐水会ながせき頭痛クリニック理事長
【主な役職】
日本頭痛学会理事
【主な著書】
単著:『ストレスが人を育てる』:道友社:2003年、現在6版
単著:「頭痛クリニック開院 依存から自立そして自活へ」 悠飛社2011年
共著:『学校におけるスポーツ医学』:福田 潤編:文光堂、1996年
(頭部打撲の処謹:大橋康弘、永閲慶重)
共著:『脳神経外科レビュー 5 神経血管減圧術』:三輪書店:1997年
共著:『脳神経外科レピュー 6 神経血管減庄術』:三輪書店:1998年
共著:『脳死・臓器移植を考える−天理教者の見解』:天理やまと文化会議
教養ブックス16:1999年

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