分校の四季: 「堺田分校」での思い出

(著) 佐藤廣

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作品詳細

「私の三十余年の教員生活で、ことのほか強烈な思い出が分校勤務の二年間だった。私は世に問う分校経営をやったわけでもないし、優れた実践をやったわけでもない。また、ことさら真剣に僻地教育に取り組んだわけでもない。自分なりに、ごくごく当たり前のこと踏襲しただけである。ただ私は、勝手気ままに分校生活を送り得たそのことが強い印象となって焼き付いているので、一つ一つのスケッチは、“私には”素晴らしい出来事だったのである。」(本書「はじめに」より)

昭和58(1983)年に山形県最上郡最上町富沢小学校「堺田分校」へ赴任した著者が、生徒たちやその親御さん、村民、同僚の先生との2年間にわたる交流を、作文とスケッチで綴った画文集。
分校勤務2年間のあいだに書き溜めた50余りの作文とスケッチを四季に分類し一冊にまとめたもの。今の教育の現場から失われつつあるものが、ここにある——

【著者プロフィール】
佐藤 廣(さとう・ひろし)

昭和5(1930)年新庄市生まれ。
昭和26年山形師範学校卒業後、新庄中学校を振り出しに真室川中、舟形中、八向中、戸沢中、東中勤務を経て、昭和58年、59年の2ヵ年間堺田分校に勤務し、昭 和60年3月退職。
退職後、中国との子ども文化交流に没頭し、山形県子供版画展を16年に亘って中国主要都市で開催している。その後は作品交流を継続中。現在、山形県最上地区国際交流協会副会長(文化交流担当)。新庄市美術協会会長。

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