刑事裁判のテレビ報道:カメラ傍聴のためのガイドライン

(著) 宮野彬

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[商品について]
日本の裁判は原則として公開であり、裁判を傍聴しようと思えば誰でもできる。しかし注目度の高い刑事事件では傍聴席に対して希望者の数が上回ることも多く、誰もが傍聴できる環境では必ずしもない。
本書は、そうした状況から要請され得る、刑事裁判とテレビ報道の可能性について、アメリカやイギリス、カナダなどでの議論を踏まえつつ、ガイドラインを検討するために必要な諸問題を俯瞰する試みである。
争点が鋭く対立する刑事裁判の中で、テレビカメラという異物が調和しうるのか、今後裁判への参加がますます求められる現代の私たちにとって、必読の書となっている。

「目次]
まえがき
第一章 アメリカのテレビ報道(1)――アメリカでの根本的議論――
 第一節 概況
 第二節 カメラ取材の問題の背景
 第三節 カメラによる報道と証拠取得の権利
 第四節 現行の基準の欠陥
 第五節 提案された基準
第二章 アメリカのテレビ報道(2)――提案されたアメリカでのガイドライン――
 第一節 概説
 第二節 憲法上の制約
 第三節 相容れない利益
 第四節 州のガイドラインと統一性の必要
 第五節 総括
 第六節 モデルのガイドライン
第三章 カナダのテレビ報道
 第一節 過去の事情
 第二節 現在の事情
第四章 デンマーク・フランス・ドイツのテレビ報道
 第一節 デンマークのテレビ報道((16))
 第二節 フランスのテレビ報道((17))
 第三節 ドイツのテレビ報道
第五章 イギリスのテレビ報道
 第一節 概説
 第二節 歴史
 第三節 写真の価値
 第四節 カメラの影響
 第五節 公開というさらし台((35))
 第六節 識者の意見
第六章 わが国のテレビ報道
 第一節 過去の経緯
第七章 ガイドラインの作成と実験的な試み
 第一節 被告人の権利とメディアの権利の優劣
 第二節 ガイドラインの作成と実験的な試み
著者略歴

[出版社からのコメント]
かつてヨーロッパでは、死刑は一種の見世物であり、多くの市民が刑の執行を見物するために集まったといわれています。刑事裁判において報道の意義が強い重大事件について、私たち市民が同様の目線を持っていては、裁判のテレビ報道の実現は難しいかもしれません。その意味で、本書は刑事裁判とテレビ報道をテーマとしていますが、私たちが刑事事件とどの様に向き合うかについての考察を迫る作品ともいえます。本書を通じて、多くの方が裁判のあり方について考える時間を持っていただけることを願います。

【著者プロフィール】
宮野 彬(みやの・あきら)
1933年 東京に生まれる
1957年 中央大学法学部卒業
1963年 東京大学大学院博士課程修了
    鹿児島大学法文学部講師・助教授を経て
現 在 明治学院大学法学部教授

主 著 『安楽死』日経新書(日本経済新聞社,1976年)
    『安楽死から尊厳死へ』(弘文堂,1884年)
    『犯罪の現代史』(三嶺書房,1986年)
    『日本の刑事裁判』(三嶺書房,1987年)
    『おもしろ公務員刑法雑学読本』(公人の友社,1988年)
    『刑法の社会学』(三嶺書房,1989年)
    『刑事和解と刑事仲裁』(信山社,1990年)
    『裁判のテレビ中継を』(近代文藝社,1993年)
    『揺れる絞首刑台』(近代文藝社,1994年)
    『オランダの安楽死政策』(成文堂,1997年)
    『刑事法廷でのビデオテープ』(成文堂,1999年)
    『刑事法廷のカメラ取材』(信山社,2001年)

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