南三陸町開業医の3・11

(著) 本田剛彦

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ー本文よりー
千年に1度と言われる天変地異に遭遇した一開業医の12カ月間にわたる大災害の現実、心の動き、身辺の変化の様子などを記録した体験記となり、〝心の復興〟の引き金になったと思っている。
我が家は1960年5月24日の三陸地方を襲ったチリ地震津波でも被災している。当時私は高校3年生で、襲来時には旧志津川町にいなかった。
翌日に実家に戻って来て、初めて我が家の全壊の様相を目のあたりにして驚き、これからどうなるのかと心配した記憶が鮮明に残っている。
後年、父親から当時の様子を何回も聞いていたが、残念ながら親父の手記はもとより、ワープロが無い時代に一般人の体験記は残されていないようだ。
また、この津波被害を直接経験した人たちは、徐々に黄泉の国へ旅立ち、語り部が少なくなって、もう風化寸前なのである。私自身も今は古い写真などを見て、記憶を呼び起こすくらいしか出来ない。  
こんな危惧話を偶然東日本大震災の前にしていた経緯があって、今回の巨大津波から生き残った一市井人の目を通して、被災の記録を残そうと思い立ってあちこちに雑文を書き続けた。 もうひとつの目論見は、まだ幼くてこの東日本大震災の事情を理解できない孫たちやまだ見ぬ曾孫が将来この本を読んで、私の存在を永く記銘してくれれば、これに勝る喜びはない。
そして市民の記録として、結果的に風化防止の一助になれば本望である。

著者プロフィールーーーーー
本田 剛彦(ほんだ・たけひこ)

1942年8月 旧満州国秦天市に生まれる
1953年4月 中華人民共和国より帰国
宮城県志津川町に居住
1961年3月 宮城県仙台一高卒業
68年3月 東北大学医学部卒業
71年5月 東北大学病院胸部外科
72年11月 米国ミシシッピ大学心臓外科
74年9月 米国テキサス心臓研究所
75年9月 東北大学病院胸部外科
78年6月 国立仙台病院胸部外科
83年2年 本田外科医院
2001年9月 本田記念あおいクリニック

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