図説・石川県の城 Ⅱ:能登口郡の山城
(著) 高井勝己
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「能登半島のつけ根から奥能登に至る間に広がる地域を能登口郡(くちごおり)といいます。現在では、口能登あるいは中能登と称されています。かって邑知潟(おうちがた)地溝帯を中心に栄えた地です。この地での戦いの歴史を繙いてみますと、木尾嶽合戦を初めとして、志雄山、内野、大槻一宮、佛木(ほとぎり)、荒山、金丸菱脇、石動山、さらに末森など数多くの合戦の記録が今日にと伝えられています。(中略)
私は、こうした合戦城を訪ねることによって、いにしえの姿を垣間みようとしたのです。その上、合戦場付近には、かならず城砦跡が存在するからです。(中略)
ようやく八十か所をまとめあげることができ、今、ホッと一息ついたところです。しかし、この安堵も束の間となりそうです。県内には、まだ訪ねていない城砦跡が存在するからです。」(序より)
【著者プロフィール】
高井 勝己(たかい かつみ)
1945年石川県七尾市生まれ。67年3月近畿大学農学部卒。石川県農業協同組合中央会勤務を経て、現在、学術団体・日本城郭史学会評議員、石川郷土史学会常任幹事。
城とのかかわり
1963年 日本城郭協会会員。
1964年 同協会近畿支部学生部長。
1965年 日本城郭近畿学生研究会に所属。1983年から90年まで金沢市教育委員会文化課城 郭調査員。
主な著書
石川県の城郭集(昭和43年)
石川県城郭総覧(昭和56年)
天堂城跡(平成12年)
図説・石川県の城シリーズ[I能登奥郡の山城(平成9年)、 II能登口郡の山城(平成14年)、III北加賀の山城 (平成13年)、IV南加賀の山城(平成12年)、V続・能登の山城(平成17年)、VI続・加賀の山城(平成19年)、VII能登・加賀の山城 追録編]
能登国観音[能登三十三札所](平成元年)
金沢観音巡證西国三十三札所(平成5年)
金沢の古城跡(共著・昭和60年・金沢市教育委員会)
高尾城跡詳細分布調査報告書(共著•平成2年・金沢市教育 委員会)ふるさとの遺産神和住城(平成16年・斉和地区振興委員会)
青谷砦跡調査概報(平成20年6月)
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