地学の窓から故郷(ふるさと)をみれば ――関川村・地球さんぽ

(著) 佐藤貞治

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作品詳細

[商品について]
――関川村田麦でとれる「アキタニシキ」とは、次のうちのどれでしょうか。
1.古代米、2.貝の化石、3.さくらんぼ
限られた場所でしか産出しない貴重なものということです。正解は、本書「田麦のアキタニシキ」をご覧ください。

名峰・杁差岳や光兎山をはじめとする山々に囲まれ、清流・荒川が村の中央を流れる自然豊かな新潟県関川村。荒川とその支流である大石川や女川によって刻まれた峡谷や、河岸段丘が整然と展開する景観は、長い年月をかけて作り上げられた地球の変動の物語の所産である。本書は、長く県立高校で教鞭をとりながら地学を研究してきた著者が、村内の地質を丹念に調査し、地質学や地域の歴史、習俗などの視点からみた関川村の魅力を綴った地学エッセイである。

[目次]
はじめに
さざれ石
わさび石
桜石
八幡太郎石
金丸の植物化石
金丸鉱山のカリ長石
沼川は玉の川
大里峠の蛇骨
畑鉱山
沼金山
沼植物化石
流紋岩洞窟と名倉観音
榎峠
鷹ノ巣峡
鷹の巣遊歩道
断層
丸山大橋の石炭と化石
石(いわ)ばしる垂水(たるみ)
湯蔵山と温泉
上関城跡の獅子舞岩 ―下関層の頁岩(けつがん)
光兎山
田麦の黒ハゲ
光兎は月兎
丸淵と雨乞滝
田麦のアキタニシキ
サメの歯化石
中束地すべり
二三〇〇万年前の陸上火山
蛇喰
宮前のマキヤマ
西山林道の大露頭
一等三角点 朴坂山
朴坂山 流紋岩と柱状節理
朴坂山 グリーンタフ
寒流系貝化石 キタノモロハバイ

膀示石(ぼうじいし)
活断層
活断層と虚空蔵菩薩
鍬江層の貝化石
雲泉寺と源翁和尚
内須川層と天王さま石
内須川層の化石
金俣の砂金山遺跡
立烏帽子と雨乞い
大石ダムの花崗岩
沼川鉱山
杁差金山
杁差岳
女川段丘①
女川段丘②
女川段丘③ 若山面と活断層
女川段丘④ 上野新面とたたら遺跡
著者のことば
著者略歴

[出版社からのコメント]
私たちの足もとには、かつてそこに暮らしていた人々の痕跡があり、さらにその奥には大地の成り立ちの歴史が眠っています。人や文化の繋がりだけでなく、悠久の自然の歴史の中で自分のふるさとについて思いを馳せる、そんな時間を本書を通じて楽しんでいただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
佐藤 貞治(さとう・ていじ)

1935年(昭和10年)9月20日新潟県関川村生まれ。
昭和34年新潟大学教育学部卒業。
以来、平成8年に県立村上高校を退職するまで教員。
現在関川村教育委員長、せきかわ歴史とみちの館館長。
日本地質学会会員、地学団体研究会会員、新潟県地学教育研究会会員。

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