坐禅で人生をより良く生きる~三昧力をつける実践と進化~

(著) 丸川春潭

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作品詳細

[商品について]
―くめども尽きぬ数息観―
人間形成のための禅の修行には、ひたすら自分の息を一から百までひと呼吸ずつ数えることに集中し、心を整える「数息観」と呼ばれる坐禅があります。これは誰にでもできる一方で、坐禅の中でも最も難しい行だと言われています。本書は、社会人や学生として生活を送りながら、本格の坐禅を行う道場・人間禅の名誉総裁でもある著者が、そんな数息観への想いや心構えを中心に、およそ六十年の修行の折々に書き残してきた坐禅・三昧(精神を集中して余念がないこと)に関する文章をまとめた一書です。一日一日の積み重ねこそが大きな意味を持つ坐禅。より正しく、より深い三昧に至るためのヒントが詰め込まれています。

[目次]
はじめに
1.数息観は自然そのものであり、ロマンである
2.続・数息観は自然そのものであり、ロマンである
3.「三昧(三昧の三つの意味)」(2003年)平成15年度(7月)学生修禅会法話
4.数息観初期中期(2011)
5.数息観中期後期(2010.5/1 春期摂心会提唱)
6.数息観後期(2011)札幌支部創立60周年記念摂心会(2011.8/11)
7.一日一炷香(2011)
8.古くて新しい坐禅、やさしそうで深い坐禅(2013.10) 「人間形成とは、三昧を身につけること」
9.古くて新しい坐禅、やさしそうで深い坐禅(2013.10) 「日常における一日一炷香と在家禅者のありよう」
10.集中と三昧(2016年『禅』誌新年号巻頭言) 『集中と三昧の関係考』
11.【三昧】とは不思議なもの(2016.2)
12.数息観についての最近の思い(2019.12) 「数息観法はどこまでも深く広く高く、尽きることのないロマンである。」
13.道力(胆力)をつけるには(2019.6)
14.数息観坐禅における質向上のためのノウハウ(2019.11)
15.修行の階梯と数息観の深度(2020.3)
16.数息観坐禅時の呼吸について(2020.6)
17.一日一炷香の質を高めるために(2020.7)
18.二念を継がずと一念不生(2020.9)(2020.12)
19.大脳の働きと数息観坐禅
20.後期数息観の現状と総括(2021.6)
21.続・集中と三昧―正念相続―(2022.9)
22.正念相続(2022.9)(『禅』誌79号)
23.数息観三昧は一念不生だけでは不十分(2023.4)
24.続・数息観三昧は一念不生だけでは不十分(2023.7)
25.坐禅時の呼吸について
付録1:数息観評点報告に対する返信
付録2:本目次1〜7を読んでの禅老師との質疑録: 司会進行 東京中央支部長吉祥庵中川香水老禅子
著者略歴

[担当からのコメント]
本書には、数息観の深まりを自身で点数化するなど、斬新な方法でより深い坐禅の修行を積み重ねてきた著者の履歴とも言える歩みが綴られています。これから坐禅を始めてみたいという方はもちろん、すでに日頃から取り組んでいるという方も、本書を通して人生をより良く生きるためのヒントを見つけていただけると嬉しいです。

[著者略歴]
著者略歴
丸川 雄浄(葆光庵丸川春潭)
まるかわかつきよ(ほうこうあん・まるかわ・しゅんたん)

 一九四〇年生まれ。大阪大学理学部化学科卒業。住友金属工業株式会社和歌山製鉄所入社、のちに同社総合技術研究所羽崎研究センター所長、同社技監。東北大学工学部工学博士。大阪大学特任教授歴任。日本鉄鋼協会理事歴任。北京科技大学客座教授。(中国)東北大学名誉教授。(中国)鋼鉄研究総院技術顧問。

  一九五九年 耕雲庵立田英山老師に入門。
  一九六〇年 「春漂」道号授与される。
  一九九三年 庵号授与。
  二〇〇五年 師家分上印可授与。人間禅師家。
  二〇〇六年 人間禅第五世総裁。
  二〇一九年 人間禅名誉総裁として現在に至る。

 著書に「坐禅の効用」「人づくり 肚づくりと禅」(いずれも株式会社サンガ)「AI時代と禅」(北斗書房)「感性のスイッチを入れる――続・AI時代を禅で生きる」(株式会社22世紀アート)がある。

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