大人の欧州歴史旅 ゲルマン・スラヴ編:魅力の20か国を巡る

(著) 甕滋

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作品詳細

[商品について]
―民族、宗教、文化のときに幸運でときに不幸な歴史がここにある―
歴史の中で大きく変わってきたヨーロッパ。本書は、旧ローマ世界への足取りを追った前著『パックス・ロマーナ夢紀行』に続き、今度はその外にあったゲルマン、スラヴ圏の姿を歴史的に捉えたいという目論見のもと、2013年から2015年にかけて、ウクライナやハンガリー、セルビアなど旧社会主義国をはじめ20箇国を旅してまわった記録を纏めたものである。グローバル化の波のなかで、百戦錬磨の歴史を生き抜いてきたヨーロッパ諸国に学び、また分厚く多様な文化の蓄積に接する一書として、示唆に富む内容となっている。

[目次]
はじめに
地図
Ⅰ 辺境ゲルマニアの道
ゲルマニアからドイツへ ドイツ
父なるライン ケルンの石 ドイツ
「ローマン街道」を行く ドイツ
メルヘンの森 その先には ドイツ
フランクフルトとゲーテ街道 ドイツ
幻のプロイセン ドイツ・ロシア
Ⅱ 中欧・西スラヴの山河
ウィーン 美しく青きドナウ オーストリア
埋もれたローマ都市ここに オーストリア
パンノニア防衛線踏査 ハンガリー
モラヴィア秋色 チェコ
スロヴァキアの古き丘 スロヴァキア
小ポーランド・シレジアを旅す ポーランド
再生ワルシャワ この国のかたち ポーランド
Ⅲ 遥か東欧の空
ベルグラード周辺の古代 セルビア
ドナウ鉄門の汀 セルビア・ルーマニア・ブルガリア
トランシルヴァニア 古砦の風に聴け ルーマニア
秘境のフォークロア ルーマニア
モルドヴァという国で モルドヴァ
Ⅳ 北欧 北冥の海
ヴァイキングとその末裔 デンマーク・スウェーデン・ノルウェー
アンデルセンの故郷より デンマーク
ストックホルム旧市散歩 スウェーデン
フィヨルドが神の言葉を伝える ノルウェー
初夏のヘルシンキ フィンランド
Ⅴ 異郷バルトの風
バルト三国志 エストニア・ラトヴィア・リトアニア
ネマン川に沿って リトアニア
回想のリガ ラトヴィア
タリン 歌の祭典に集う エストニア
Ⅵ 東スラヴ 欧露の地平
大ロシアの今昔 ロシア・ベラルーシ・ウクライナ
黄金の環を巡る ロシア
サンクト・ペテルブルク 光と影 ロシア
ベラルーシの森から ベラルーシ
キエフ・ルーシの古里 ウクライナ
クリミア滞在記 ウクライナ
年表
おわりに
著者略歴

[出版社からのコメント]
文学作品と同じように、歴史もその場所に立って始めて分かる感覚というものがあるように思います。誰かにまとめられた歴史ではなく、ときに混沌としたありのままの姿として歴史を知る楽しさを、本書の中で味わっていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
甕 滋(もたい・しげる)

長野県出身
東京大学法学部卒業
元農林水産事務次官、農林水産技術会議会長
農林水産省退職者の会顧問

著 書『イタリア再発見―地方文化の旅』(中央公論事業出版 2004)
   『農は永遠―日本農政の備忘録』(農山漁村文化協会 2007)
   『パックス・ロマーナ夢紀行』(中央公論事業出版 2012)
   『ゲルマン・スラヴ歴史紀行 ―ローマ世界の辺境から』(中央公論事業出版 2016)
   『イタリア ア・ラ・カルト ― 風の旅ロマン』(中央公論事業出版 2012)

共編書『食糧危機の時代を生きて―戦後農政現場からの証言』(農林統計協会 2014)

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