妻とわたしの「赤い糸」―夫婦60年の歩みと句歌集

(著) 繪鳩昌之

Amazon

作品詳細

[商品について]
―この旅路甘き思いで胸に秘め 苦楽を供に夫婦睦めよ―
昭和34年の春、お見合いの相手と紹介もないまま汽車に乗り込み、やがて銚子駅で下車すると、帰りの汽車の時間まで「二人で自由に」と仲人の先生に置いてけぼりにされたあの日。それは共に歩く未来を予感させるような、不思議な出会いだった。最初は緊張しながらも、国木田独歩の詩をきっかけに互いに打ち解け、海岸に出て「鳶岩」や「美加保丸遭難の碑」を見ながら君ヶ浜を歩いた女性はやがて妻となり、平凡ながらも悔いのない、愛のある人生の良きパートナーとなった――。
夫と妻それぞれの人生と、結び付けた3つの赤い糸、それぞれの趣味である俳句や短歌、ボランティア活動や旅行など、今はこの世を旅だった妻の思い出と共に、精一杯に生きた人生の軌跡をここにまとめた、愛の自分史。

[目次]
序にかえて
第一部 「赤い糸」みつけた
はじめに
日本縦断鉄道の旅
二人の出会い
しばらくお別れ
東京でデート
十二月に帰宅する
ハプニングの結婚式
赤い糸は?
まとめ
第二部 二人の履歴
昌之の履歴
昌之の青春
銚子局・佐原局時代
恋に破れて逃避行
府馬局時代
全逓労組の支部役員として
PTA時代
町史編纂と社会教育委員
局長代理(副局長)時代
退職後
その他の役職
昌之の趣味
歴史への勉強に
コラム㈠
「知恵子へ ニッコリほほえんで下さい」
美知子の履歴
美知子の青春
中和中学校時代
府馬中学校時代
八都中学校時代
山田中学校時代
退職後の生活
家庭での美知子と子育て
母と父の最後
最後のひととき
第三部 遺作集
その一 俳句
その二 書道
コラム㈡ 一つの投書から
その三 創作人形
その四 美知子の趣味と活動
その五 遺稿集
第四部 二人の歌
終章
おわりに―母の思い出―
さいごの、春
あとがき


[出版社からのコメント]
知らないからこそ、理解するなかで深まるものがある、本書の中には今の時代ではなかなか得難い愛の形が収められています。どの様な人生にもあるそこにしかない宝物、本書の中にそうしたものを見つけ、楽しんでいただければ嬉しく思います。

[プロフィール]
繪鳩 昌之(えばと・まさゆき)
1930年千葉県生まれ、在住。
郵政職員として40年居住地域の周辺の局所で勤務、在職中からPTA活動、町社会教育委員、町史編纂委員、文化財保護審議会委員などに関わり、退職後は在職中の役職で全国特定郵便局副局長退職者の会事務局長を歴任、町では社会教育委員長、選挙管理委員長、文化財保護審議会委員など歴任、市町合併(香取市になる)で退任する。地域では自治会区長、鎮守の氏子総代、菩提寺の檀家総代長、高齢者クラブ会長などを経験する。現在は香取市文化財保護審議会委員、香取神宮崇敬会府馬支部総代、千葉県郷土史研究会連絡協議会監事、山田郷土史研究会顧問、山田文化協会理事に在任中。郵便史研究会会員、日本郵趣協会正会員。
趣味は郵趣(切手収集)、郵便史や郷土史の勉強、短歌など。
【著作】
『山田町史』(1986年、山田町刊)編纂業務に関与、一部執筆も担当。
写真集『佐原・香取の100年』(2002年、郷土出版社刊)県内各地のシリーズものとして一部執筆する。
単著として、
『明治郵便事始 千葉県における発達史』(2008年、文芸社刊。本書は日本郵趣協会の2009年度文献賞を受賞)
『はがきが送る「くすの葉擦れ」』(2012年、文芸社刊)
私家版として、
『うす紫に咲きにおう 繪鳩美知子遺作集』(2013年、ひとみ印刷)
『歌集 くすの葉』(2013年、ひとみ印刷)
『『赤い糸』見つけた 二人の出会い回想録』(2014年、ひとみ印刷)
がある。その他所属団体の会報、機関誌等に小論文を掲載(主として郵便史関係)または連載中。

繪鳩 美知子(えばと・みちこ)
1933年千葉県生まれ。
両親とも教職にあり、姉弟も教職に就くなど教員一家の環境で育つ。自らも教員となり、在職中は生徒とともに教壇で33年の教職に終始した。
中和村立中和中学校(干潟町立中央中学校と改称)
山田町立府馬中学校
山田町立八都中学校
山田町立山田中学校
などを歴任。
この間に千教組香取支部婦人部長も歴任。
退職後に、全国特定郵便局副局長夫人の会 千葉県夫人の会会長
関東夫人の会事務長 会長 全国理事
千葉県退職女教師の会(房総の会)香取支部支部長 県常任委員
香取市ボランティア連絡協議会設立に参画、幹事に就く。

新刊情報

22世紀アート
オフィシャルコーポレートサイト

百折不撓