宗教史からみた聖書翻訳の歴史
(著) 浜島敏
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―「意味のある」言葉を伝えようとした聖書翻訳の歴史―
キリスト教において言葉は聖書であり、神の教えを理解し広めるためにキリスト教徒たちは多大な情熱と犠牲を払ってきた。本書は、その聖書について、長く聖書翻訳研究に携わってきた著者が、初期キリスト教の時代から20世紀にいたるまで、キリスト教の歴史の中で、それぞれの時代になされてきた聖書の翻訳について、豊富な資料と共にその流れを鳥瞰した作品である。
新約聖書を中心として可能な限り多くの資料を載せ、入手方法とカタログ番号を付して学究の便に努めるとともに、その歩みを振り返りこれからのキリスト教を見つめる上でも示唆に富む内容となっている。
「目次]
はじめに
凡例
序章
聖書の背景
1 聖書の起源
2 聖書の言葉
3 旧約聖書の確立
4 約聖書の翻訳
ほか
第1章 初期キリスト教宣教(使徒時代)
1 キリスト教略史
2 初期聖書翻訳
3 ゲルマン語への翻訳
4 ラテン語への翻訳
第2章ブリテン諸島へのキリスト教伝来(教父時代)(ローマ時代30-449)
1 キリスト教略史
2 ブリテン諸島のキリスト教
3 聖書翻訳史
第3章 アングロ・サクソン時代(449-1066)
1 キリスト教略史
2 ブリテン諸島のキリスト教
3 聖書翻訳
4 詩篇翻訳
第4章 ノルマン征服以後(1066-15 17)
1 キリスト教略史
2 ブリテン諸島のキリスト教
3 聖書翻訳
第5章 イングランド教会成立(1517-1611)
1 キリスト教略史
2 ブリテン諸島のキリスト教
3 聖書翻訳
第6章 17世紀ピューリタン革命前後
1 キリスト教略史
2 英語国のキリスト教
3 聖書翻訳
第7章 18世紀理性の時代
1 キリスト教略史
2 英語国のキリスト教
3 聖書翻訳史
第8章 19世紀ロマン主義
1 キリスト教略史
2 英語国のキリスト教
3 聖書翻訳
第9章 20世紀混沌の時代
1 キリスト教略史
2 英語国のキリスト
3 聖書翻訳
おわりに
参考書目
付録聖害年表/英語聖嘗・系統図
総索引
[出版社からのコメント]
聖書は英語を始め様々な言葉に翻訳されてきましたが、聖書の中にある神の「言葉」を理解し正しく伝えるということは、多くの困難を伴ったであろうことは容易に想像されます。本書もその聖書翻訳の歴史の流れの一部であり、本書が日本における聖書研究のさらなる発展の一助となれば嬉しく思います。
【著者プロフィール】
浜島 敏(はまじま・びん)
1937年、愛知県に生まれる、明治学院大学、同大学院修了(文学修士)、国際ワシントン神学大学(神学博士)。1968年4月、四国学院大学赴任、2004年3月同大学退職、四国学院大学名誉教授。専門は英語学(英語音声学、英語史)、日本語学(日本語音声学、日本語史)、聖書翻訳研究。1974-5年には、英国内外聖書協会、大英図書館、オックスフォード大学などで、1995-6年にはロンドン大学、ケンブリッジ大学、ヘブライ大学などにおいて資料収集と研究。1972年より、善通寺バプテスト教会責任役員として牧会、2014、15、16 年、ロンドンJ C F 主任牧師、2006年、日本聖書協会より聖書事業功労者賞。日本国際ギデオン協会会員。
著書・訳書:
『神様からの手紙』『ギュツラフ・ヨハネ伝現代語訳』『神声
人語』『日本語聖書も神の言葉』他多数。聖書収集(現在約800点)
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