小説 コロナ:不条理の世界を生きる

(著) 田邉一廣

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作品詳細

[商品について]
―コロナ後の世界に必要なものは何か―
旧約聖書の『創世記』をテーマとしたミルトンの『失楽園』。そこには、人間が原罪を背負い込む物語が描かれている。善と悪とが混在し、全ての生き物たちが善ばかりでなく、悪とも共生していかなければならない宿命を背負わされているこの世界が、私たちにとって「楽園」ではないとしたら、果たしてどの様に生きていけば良いのだろうか――。
世界を大きく揺るがせている新型コロナウイルスを背景に、『失楽園』に大きな示唆を受けながら、私たちが背負う原罪とは何か、ほんとうに大切なものは何かについて、物語の中で対話をしながら改めて考える。

[目次]
一 人間はどのような存在なのか。
二 不条理の世界とは
三 いちばんの心配は不安感
四 不条理の中での生き方
五 小説「ペスト」の中の二人の主役
六 コロナは自由を奪い心を引き離す
七 愛に通じる道は
八 人の生涯は善と悪との戦いか
九 サタンの役割
十 人間の傲慢さは想定外か
十一 サタンに鍛えられたこと
十二 人間の野望はつづいていくか
十三 人間は生き方を変えられるか
十四 この世はどのような社会なのか
十五 心のなかに愛の一字を
十六 デカメロンにあやかって
第一話 懺悔道
第二話 子どもの命
第三話 カラスのたわごと
第四話 決め手になった息子の一言
第五話 復楽園
十七 自然と共存する運命

[出版社からのコメント]
コロナウイルスの問題は、有効なワクチンが開発されれば一時的には終息すると考える方は多いでしょう。その一方で、ペストやスペイン風邪のように、同じような危機に直面したときに、社会全体として有効な対策を未だ持ちえていないということを痛感した方も多いかも知れません。理性によって世界のすべてを照らそうとしてきた私たちの歴史は果たして何処へ向かうべきなのか、本書を通じて多くの方に改めて考えるきっかけを持っていただければ嬉しく思います。

【著者プロフィール】
田邉 一廣(たなべ・かずひろ)
創作を志してから三十年ほどになります。
この五、六年は戯作三昧の日々を送っております。
創作には汲み尽くせない魅力があります。
尊敬する小説家はドストエフスキーです。

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