市民と芸術:ジャーナル篇

(著) 鵜飼宏明

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作品詳細

[商品について]
昭和から平成、令和へと移る時代の中で、人も社会も大きく変化してきた。敗戦は日本の価値観を180度転回させ、その後の経済成長から生み出された価値観も、いまコロナウィルスを契機に大きく転回しようとしている。
本書は、放送ジャーナリズムの世界に身を置き、そこから舞台芸術、教育へと自らの世界を求めて歩み続けてきた著者の、時代の記録である。
『市民と芸術 アート編』と併せ、日本の一つの時代を俯瞰する上で格好の一書となっている。

[目次]
まえがき
第一部
第一章 再出発した中学生 昭和二〇年代(一九四五—一九五四)
 サイレンが鳴つてゐる 青春
 青春
 自由と義務 人間その他
 無銭旅行の思い出
第二章 ラジオからテレビへ 昭和三〇年~四〇年代(一九五五—一九七四)
 トルコになかったトルコ帽
 体験的テレビ瀬戸際論
 『民族の祭典』は生きていた(一九七二)
 新しいドキュメントの誕生を目指す
 ジャーナリズムの正統とは?
第二部
第一章 創作戯曲
 ドキュメンタリー・ドラマ「くらい星座」四幕
第二章 ジャーナリズムの内外 昭和五〇代(一九七五ー一九八四)
 地球の上あらゆる国、あらゆる地点に
 プロデューサー待望論
 第一二回テレフォラムに出席して
 インタービジョンとソ連邦のテレビ
第三部
第一章 二十一世紀始まる 平成二十年(二〇〇〇ー二〇一九)
 ジャーナル・ノート (二〇〇九)
 ジャーナル・ノート(二〇一〇年)
 ジャーナル・ノート(二〇一一年)
 ジャーナル・ノート(二〇一二年)
 ジャーナル・ノート(二〇一三年)
第二章 平成そして令和へ
 時評とメモ(二〇一四ー二〇一八)
 わたしの三転人生、でもそれは一本の綱
あとがき
著者略歴

[出版社からのコメント]
時代とは、必ずしも年号によって表されるものではなく、一人の人間の人生という形で表されることもあります。本書は、その意味で、敗戦とコロナという二つの大きなターニングポイントで区切られた時代の一市民の記録として読むことができます。
軍国主義、デモクラシー、対極にある二つの観念の先に何があるのか、私たちの日常に思いを馳せながら、本書を楽しんでいただければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
鵜飼 宏明(うかい・ひろあき)
1930年 京都市に生まれる
1948年 旧制第三高等学校文科丙(フランス語科)を修了
1953年 新制東京大学第1期生として文学部ドイツ文学科を卒業
経歴:放送 JOKR(ラジオ)からTBSテレビで番組制作 ~1979年
   舞台 DANCE THEATER CUBICで創作活動 台本&演出 ~1991年
   教職 淑徳短期大学/日本女子体育大学の非常勤講師 ~1997年
   評論 現代舞踊を中心とする創作作品の批評と審査 ~2013年
以上ダンス関係の仕事にはペンネーム日下四郎(くさかしろう)を用いた。

【主な著作と作品】
●鵜飼宏明名の著作
『太陽と砂との対話:西アジアのシルクロード』(1983 里文出版)
『東京大学・学生演劇七十五年史:岡田嘉子から野田秀樹まで』(1997 清水書院)
『さすが舞踊、されど舞踊』(2005 文芸社)
『ナナとジャン : 昭和20年代が生んだ青春の譜 上下巻』(2016 青嵐舎)

●日下四郎名の著作
『モダンダンス出航』(1976 木耳社)
『竹久夢二の淡き女たち』(1994 近代文芸社)
『現代舞踊がみえてくる』(1997 沖積舎)
シリーズ『ダンスの窓から』(2003−2012全3冊 安楽城出版)
翻訳本『ルドルフ・ラバン』(2007 大修館書店) その他

●ビデオ制作(全6巻 各1時間 台本・演出および解説パンフレット)
『第1巻 開拓期の人々』~『第6巻 戦後世代の展開』(1988-2005CDAJ)

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