
平和へのメッセージ
(著) 宗像善樹
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―人には、つないでいくべき言葉がある―
近所の長屋で病気のお母さんと四十歳くらいの男の人と暮らしていた「たかお君」。たかお君が「おじさん」と呼んでいた男の人は、左の腕がなく何時も裾の長い褞袍を着て、部屋の中から子供たちが遊ぶ姿を眺めていた。
中学校2年の夏、療養していたたかお君のお母さんが亡くなり、遺骨を持ったおじさんとたかお君が家に挨拶に訪れる。去り際におじさんからそっと渡された小さな紙袋には、HBのトンボ鉛筆二本と手紙が入っていた――。
自分の机の上のトンボ鉛筆を見るたびに思い出される光景と共に、先の戦争がもたらした悲劇を描いた表題作「平和へのメッセージ」をはじめ、いのちと平和への想いと共に綴られた4編の作品を収めた短編集。
[目次]
平和へのメッセージ
みゆきちゃんと母
赤いアロハのアメリカ人
戦後を生きた人々の心映え
[出版社からのコメント]
昭和生まれの方の中には、白装束で道に座る傷痍軍人の姿を目にしたことがあるかも知れません。もはや戦後ではないといいながらも、昭和の時代には生活の様々な場面で戦争の傷痕に出会うことがありました。敗戦の記憶が薄れ、新たな戦争の影が見え隠れするいま、本書を通じて平和について考える機会を多くの方に持っていただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
宗像 善樹(むなかた・よしき)
1943年生
本名・筆名:宗像善樹。
旧筆名「沖島信一郎(おきしましんいちろう)」による著書もある。
埼玉県浦和市(現:さいたま市)生まれ。さいたま市浦和区在住。
1.経歴
聖学院高等学校、早稲田大学第一法学部、早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了。
1970年4月、三菱重工業(株)(原子力部)入社。
2005年6月、同退社。
退職後、プロの作家の指導を受けて執筆活動に入る。
2006年から2014年まで家庭裁判所家事調停委員及び簡易裁判所民事調停委員・司法委員を務める。
2.著書
・2010年:『爆風』(沖島信一郎)、アルマット社。
・2014年:『咸臨丸の絆(軍艦奉行木村摂津守と福沢諭吉)』(宗像善樹)、海文堂出版。
・2017年:『史料にみる 宗像三女神と沖ノ島傳説』(宗像善樹)、右文書院。
・2017年:『マリちゃん雲にのる』(宗像善樹)、日本橋出版。
・2018年:『三菱重工爆破事件』(宗像善樹)、幻冬舎。
・2019年:『増補改訂版 咸臨丸の絆(木村摂津守と福沢諭吉)』、(宗像善樹)、海文堂出版。
・2019年:『死生、転機ありー一期一会は深い絆になる』(宗像善樹)、日本橋出版。
3.所属団体
・全国歴史研究会
・咸臨丸子孫の会
・幕末史研究会
・幕末史を見直す会
・NPO法人『江戸連』
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