幻の酒をもとめて: 新潟銘酒の父 田中哲郎
(著) 高瀬斉
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「いい酒造るまいて。頑張るまいて」 戦後、質の悪い酒が大量に売れる時代において、真に旨い日本酒を取り戻そうと命を張ったひとりの男がいた。男の名は田中哲郎――吟醸酒の父・江田鎌治郎に憧れ、清酒醸造の世界に飛び込んだ彼は「時代に流されず、よい酒を造る」という信念のもと、一切の妥協なく酒造りを指導していく。やがて、石本酒造と二人三脚でまぼろしの酒「越乃寒梅」を作り上げるが、それまでの道のりは、決して平坦なものではなかった……。 新潟銘酒の父と呼ばれた男の不器用で人情味あふれる素顔と、酒造りに情熱を燃やした一生を描く。 日本酒とともに嗜みたくなる、味わい深い伝記的小説。 【著者プロフィール】 高瀬 斉(たかせ・ひとし) 昭和20年、新潟県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業と同時に漫画家生活に入り、ナンセンスものを中心に活動。日本酒をこよなく愛する漫画家として業界のみならず、男女ともに一般のファンも多い。日本酒に対する造詣が深く、全国各地の蔵元や酒販店を訪ね歩き、関係者にも慕われている。おいしい日本酒を広める活動を続け、純米酒普及推進委員会委員長、日本銘酒の会会長、呑ムリエ会代表などとして講演会や勉強会なども好評。日本酒のことを真剣に考え、行く末を案じる一人である。主な著書として、「まんが味よし酒よし人もよしPART1~4」三宝社「新まんが日本酒教室・清酒は日本酒か」オフィス・タカセ「幻の酒造りに燃えた男」フルネット「銘酒礼讃」日本出版社「ツウになるための日本酒毒本」洋泉社「さまよえる日本酒」BABジャパンなど多数ある。 http://www.sol.dti.ne.jp/~h-takase/
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