
愛するきみとそば屋を始める:近くて深い蕎麦の魅力
(著) 太野祺郎
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―知るほど深い、蕎麦の世界―
東京の荒川区で細々と営業している蕎麦屋「長楽庵」。その一人息子で四代目にあたる加山亮太郎は、売れ残りの蕎麦を幼い頃から嫌というほど食べさせられてきたせいか、蕎麦屋に生まれながら蕎麦が好きでなかった。当然家業を継ぐ気は全くなく、コネを頼って区役所に就職したものの、最近では役所の仕事に一種の幻滅を感じるようになっていた。ある日、大学時代の山岳部仲間に久しぶりに山に誘われ、そこで彼の夢を聞かされた亮太郎は、自分らしい生き方をするために、役所を辞めて店を継ぐことを考え始める――。
歴史や製法、商いなど、個性豊かな面々と共に奥深い蕎麦の世界を学ぶ、新感覚の蕎麦物語。
[目次]
一 そばに目覚める
(一)蕎麦のニューウェーブ
(二)中央アルプス・三ノ沢岳
(三)そば屋・丸富
(四)送別会1[そば屋・日曜庵]
(五)送別会2[そば屋・SOBA ISBA いさと]
二 そばを知る
(一)ソバの製粉
(二)泰山先生宅訪問
(三)そば屋継承
(四)江戸東京そばの会(手打ち教室)
(五)手打ち教室の仲間
三 そば屋めぐり
(一)そば屋[潮]
(二)某製粉所
(三)そば屋[吟八亭やざ和]
(四)亮太郎の恋
(五)そば屋[きぬたや]
(六)高尾山
(七)そば屋[蕎酔庵いっこう]
(八)悩む麗子
(九)老舗のそば屋
(十)そば屋[夢想庵]
(十一)そば屋[一東庵]
(十二)そば屋[らすとらあだ]
四 そば談義
(一)エージングそば(ソバの熟成)
(二)ソバの栽培・収穫
(三)美味しい蕎麦の要件
(四)蕎麦の禅味・俳味
(五)蕎麦切りの歴史
(六)変わり蕎麦
(七)そば屋の分類
五 存亡の危機
(一)先物ファンド
(二)先物取引
(三)手数料負け?
(四)父の自殺未遂
(五)そば屋[菊谷]
六 再生へ
(一)長楽庵再生の相談
(二)そば屋[庵浮雨]
(三)再生に向けてリサーチ
(四)再生の準備・PR
(五)雪山の誓い
あとがき
[出版社からのコメント]
蕎麦といえば手ごろな価格で手軽に食べられる一方で、通が好む食べ物というイメージを持つ方も多いのではないかと思います。シンプルであるが故に奥が深い世界ではありますが、蕎麦が好きであれば、それぞれの楽しみ方ができる懐の深い世界でもあります。より蕎麦をおいしく楽しむための一助として、本書を多くの方にご活用いただければ嬉しく思います。
【著者プロフィール】
太野 祺郎(たの・よしろう)
一九三四年、京都府で生れる。一九四一年、長野県伊那谷へ転居。一九五三年、東京へ転居。
一九五九年、早稲田大学卒業。一九九四年、東京ガス(株)定年退職。
東京ガス在職中に〔TGそばの会〕を結成し、全国の蕎麦を食べ歩く(約三千軒)。
登山を趣味とし、日本三百名山完登。海外はスイスの山、キリマンジャロ、ケニア山に登頂。
ヒマラヤトレッキング(五回)
〔主な著作〕
おいしい蕎麦を探す、蕎麦の極楽、蕎麦無限、蕎麦万華鏡、蕎麦曼荼羅(以上、展望社)
蕎麦の蘊蓄(講談社)、蕎麦手帳(東京書籍)、山みち蕎麦みち(山と渓谷社)
山からの贈りもの、エベレストを見てから死ね、そば屋応援歌、独去独来(以上、銀河書籍)
トライアングルの山(牧歌舎)、イーハトーヴ奇談、百年の燈火(以上、展望社)
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