戦の世に生きて~独眼竜政宗公正室愛姫様の生涯~
(著) 小林克巳
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―「俺を嫌わぬおなごは愛が初めてじゃ」―
坂上田村麻呂を初代とする名家の田村家は、近ごろ台頭しはじめた近隣の敵に囲まれ、いつしか存続の危機に迫られつつあった。そんな田村家に生まれた一人娘の愛姫(めごひめ)はある日、父君から部屋に呼ばれると、田村家の名を存続させるためにも、彼女を伊達家の総領、政宗殿のもとへ嫁がせることが決まったと告げられる。1579年、愛姫12歳の夏のことであった。その後、政宗は18歳で伊達家の家督を継ぐと、人生最大の難局、人取橋の戦いを皮切りに、妻となった愛姫とともに戦乱の世を駆け抜ける。ーーそして今、86歳を迎えた愛姫は、夫・伊達政宗の生涯とともに、「戦国の花嫁」として生き抜いた我が身を静かに振り返るのだった。
[目次]
【第一章】戦国の花嫁
【第二章】米沢の城にて
【第三章】毒蜘蛛《どくぐも》
【第四章】人取橋
【第五章】摺上原の戦い
【第六章】服従
【第七章】聚楽屋敷
【第八章】疑惑
【第九章】朝鮮出兵
【第十章】関白秀次様の死
【第十一章】太閤の死と戦乱
【第十二章】戦国の世再び
【第十三章】関ヶ原の戦い、その後
【第十四章】大坂の陣
【第十五章】戦国の終焉
【第十六章】戦国の世に生きて
《作者のあとがき》
謝辞
参考文献
著者略歴
[担当からのコメント]
戦国時代と言えば、猛々しい武士たちの生き様に注目しがちですが、その影には彼らを支える力強くも温かい女性たちの姿がありました。伊達政宗の妻として、誰よりも近くで彼を支えた愛姫の視点から振り返る戦国時代の様相を、ぜひ本書でお楽しみください。
[著者略歴]
小林克巳
福島県立医科大学卒
同大第1外科
水戸赤十字病院外科
(現)医療法人社団克仁会理事長
茨城県医学会学術地域医療功労者賞受賞
茨城文学小説部門受賞「朱の大地」
《著書》
「秀吉と利休 ~相剋の朝~」
「信長と久秀 ~悪名の誉~」
「皇国の興廃 ~この一戦にあり~」
「朱の大地」
「邂逅」
「平成の徒然草」
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