戦争と革命と我が妻・森川和代――動乱の満洲を生き抜いた或るひとりの女性の人生

(著) 北岡信夫

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作品詳細

[商品について]
―人生は、運命や宿命ではなく、経験の中で作られて行くものだ―

太平洋戦争の最中、映画のタイトルマンであった父と共に満州に渡ったあの日から、私の人生は変わった――。 敗戦の混乱、中国共産党に移管された映画会社での勤務、中国人宅での女中の仕事、国民党と共産党の国内戦争が各地で激化すると軍病院で看護婦となり、中華人民共和国の成立後は上海映画界でアニメ制作に携わった日々。日本に帰国してからも、日中交流で中国と日本のあいだをかけ巡った女性、森川和代の人生が、自身の残した手記と資料をもとによみがえる。

[目次]
まえがき 故森川和代の遺稿再出版にあたって
第一部 森川和代遺稿集
第一章 旧「満州」時代
第二章 上海時代
第三章 帰国
第二部 付記・付録
一 付記
二 付録
その一 訪中経過
その二 中国の訪日代表団などの接待の記録
その三 故森川和代略歴
あとがき
著者プロフィール

[出版社からのコメント]
過去の歴史から学ぶためには、研究書を読むのではなく、その当時を生きた人々の人生の声を多く聞く必要があるのではないかと思います。本書の中の人生を、そうした声のひとつとして多くの方にご覧いただければ嬉しく思います。

【著者プロフィール】
北岡 信夫(きたおか・しのぶ)

本名、森川忍。(大学在学中までの姓名は、久慈(くじ)忍であったこと、結婚により、久慈から妻の姓である森川に改姓)
1937年、北海道小樽市生まれ。 早稲田大学第一政治経済学部卒業。 卒業後貿易業界に従事し、その後私立高校の社会科教師に。 28年間勤務し定年退職後、作家活動に入る。 『永遠に続く祈り』『癒された虜囚の魂』『バルカンの嘆き』(文芸社)などの著作がある。 前2作は北京で中国語版として2001年、2004年に刊行された。
2020年アマゾン・22世紀アート社から上記二作の改題である『バルカンの血涙』、『鬼から真人間に還った魂の転変の道筋』、『バルカンの血涙』が電子書籍化された。2021年アマゾン・22世紀アート社から『哀しみのむこうに』の改題である『北の回帰線:北岡信夫短編集』が電子書籍化された。

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