手児奈

(著) 西川日惠

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作品詳細

表題作「手児奈」は、隣国へ嫁いだ手児奈が、時代が翻弄する争いの渦に巻き込まれ、どこへも行く当てのない孤独の女性となってしまう。災禍は追い討ちをかけるように手児奈を巡る男たちに飛び火し、その争いは骨肉の様相を呈し、手児奈を更なる不幸の窮地に追いやる・・・・・・。

下総の国(現・千葉県市川市を中心とした北部)に伝わる伝説「手児奈」を題材に書き上げた一大叙事詩です。
悲しくも美しい手児奈伝説は、万葉集において山部赤人や高橋連虫麻呂らによって詠み継がれてきました。
歌人・西川日惠氏の積年の成果でもある短歌研究の集大成的作品「手児奈」他5作収録。

また、巻末には手児奈伝説の今昔として、これまでに手児奈を詠んできた歌人とその足跡を辿ります。

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