
担任道ーーこれが私の生きる道:生徒という「人間」とむきあった「生涯一担任」の教育記
(著) 髙田早人
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―学校の記録に残るよりも、生徒や保護者の記憶に残る教師になりたい―
担任とはクラスの責任者であり、その責務を与えられた教師は責任感と使命感を持って担任業務にあたらなければならない。そのためには教育に情熱を燃やし、「生徒が主役」という視点で本気になって生徒のために頑張ることができなければならないーー秀才でも管理職向きでもないけれど、そんな想いで「担任道」を36年間貫いてきた高校教師は、「生涯一担任」の決意でいかにして生徒や保護者、そして教育という仕事と向き合ったのか。力不足から生徒に「のび太君」と呼ばれた教師生活1年目から進路指導に尽力して「応援団長」と呼ばれるようになるまで、自身の教師生活の経験をもとに授業や進路指導、保護者会などにも言及しながら、「教師にとって最も大切なものは何か」を語りかける早人流「担任道のススメ。
[目次]
第一章 生徒のためなら何でもやる
第一節 早人 高校教師になる
一、教師のスタートは非常勤講師
第二節 教諭のスタートは勝山高校!!
一、勝山高校十六HR(一年六組)こそ担任としての原点
新採用教諭として勝山高校へ
勝負の三年目 十六HR担任
集団宿泊研修で生徒との距離が縮まった
夏休みに異例の家庭訪問
早人に転勤の辞令がくだる
十六HRの生徒との永遠の絆
二、勝山高校男子寮 男だけの世界
男子寮舎監の青春
第三節 体育祭で生徒のために走る!!
一、汗と涙の一五〇〇m ~めざせ、完走~
何が何でも生徒のために完走せよ!
Tシャツと歓喜の胴上げ
二、男子四〇〇m走を全力疾走!(倉敷青陵高校)
四〇〇mに挑む決意
なぜ、誰のために走るのか
青陵生のためなら何度でも走るぞ!
ラストラン! 平成二十四年九月七日
第四節 文化祭はクラスみんなで熱くなれ!!
クラス演劇に燃えた井原高生の青春
笠岡高校 千鳥生三年、合唱に燃える
青陵祭で完全燃焼したステージ発表
『早人の青春』を劇で発表
神輿とねぶたの展示
模擬店もいろいろ
第二章 担任こそ我が生きがい
第一節 担任道 ~これぞ早人の進む道~
教師もいろいろ
生涯一担任を貫いて
「生徒が主役」の心構え
ところで、担任の仕事ってどれぐらいあるの?
第二節、担任として生徒のためにつくす!!
一、クラス通信で生徒の心を掴む
クラス通信はB5判で手書き ~題名はいつも、Yes, I can~
二、ロングホームルーム(LHR)こそ担任の心意気を示せ!
ロングホームルームとは?
クラス独自のLHRこそ力を入れよ!
読書のLHR
スポーツのLHR
神社へ行って合格祈願
早人流(秘)「勝利の儀式」とはコレだ!!
レクリエーションのLHR ~生徒を笑顔にするレクの大切さ~
LHRで卒業前の記念撮影
生徒のために担任は太っ腹になれ!
私が実際に行ったLHR
三、修学旅行は生徒にとって一度きりの思い出
修学旅行での生徒との思い出
南九州方面(勝山高校)
東京への修学旅行(井原高校)
信州方面への修学旅行(笠岡高校 その1)
冬の沖縄修学旅行(笠岡高校 その2)
シンガポール修学旅行 ~初めて海外へ~(笠岡高校)
北海道修学旅行(倉敷青陵高校)
修学旅行に関する私の一考察
第三章 偉大な父、早苗
一、 父の履歴書 ~波瀾万丈の生涯~
二、父の教えに導かれて~挑戦こそ尊い~
第四章 私が高校教師をめざした理由
一. わが故郷 岡山県笠岡市
二、いつも優しく励ましてくれた母
三.暗かった高校時代 ~地方県立高校普通科の実態~
四.数学が出来ない奴は人間じゃない
五.愛犬タローとその死
六.『われら! 青春』に感動して教師をめざす
七.第一志望は早稲田大学教育学部
八.恩師 鶴見先生との出会い
九.実らなかった恋
十.失敗だらけの早人の大学受験体験と大学時代
十一.厳しすぎた教員採用試験
第五章 世界史教科指導のプロをめざして
一、早人、高校世界史の教師を目指す
私を歴史好きにしてくれた父
二人の恩師
二、教員生活を通じて教師として世界史のプロフェッショナルになる
教材研究にお金を惜しむな!!
手書きプリントこそ早人流
永遠のライバル森田先生
めざせ、岡山県一の平均点
点数を取るためには手段を選ばず
第六章 早人流究極の進路指導
一.教員ではなく教師と呼ばれるようになれ
二.やりがいのある進路指導課の仕事
三.全国の大学一〇〇校以上の大学訪問達成!!
四.早人の進路指導のポリシー
五.生徒をほめて励ますのが早人流生徒面談
六.奇跡は起こるものでなく起こすもの
七.悲しいかな、これが進路検討会の真実だ!
八.個人懇談は生徒と保護者に尽くすもの
補足 学年集会や保護者会にも早人流
第七章 教師への応援歌 ~未来への提言
今、高校(教育)の現場の実態はこうだ!!
一.多忙化のため余裕のない教師たち
二.教員免許更新講習は必要あるのか
三.教職員の育成評定システムは誰のためにあるのか
四.管理職に興味・関心まるでなし!
五.平井信雄校長との思い出
終章 教師にとって一番大切なことは? ~教育は情熱だ~
「教育は情熱だ」の信念を貫き通した三十六年
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
本書でも危惧されていますが、現在の学校教師はサラリーマンや官僚とあまり変わらなくなっているように思います。「教育とは」という問いに答えるのは大変難しいですが、その問いから逃げることなく愚直に向き合ったひとつの成果が、本書の中にあります。教師という仕事に希望を見出したい全ての方にお届けする一書です。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
髙田 早人(たかた はやと)
・1957年 岡山県笠岡市生まれ
・1981年 早稲田大学教育学部 社会科卒業
・1982年 岡山県立勝山高校に教諭として赴任
以来、井原高校、笠岡高校、倉敷青陵高校、玉島高校に勤務
・現在は、笠岡高校、玉島高校で非常勤講師として勤務
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