捨てられた。生き延びた。負けてたまるか! 戦争孤児の肉親探し四半世紀のあゆみ

(著) 竹川英幸

Amazon

作品詳細

[商品について]
先の戦争で、敗戦の混乱の中、帰国できず現地に取り残された日本人は多くいた。中国に取り残された日本人は、国交が回復するまで帰国の道もなく、国交が回復し帰国してからも生きる道は依然として険しかった。
本書は、自らも残留孤児であり、残留日本人の問題に携わってきた著者が、肉親捜しから言葉や国籍の問題など、彼らを取り巻く状況について、その活動をふり返りながら綴った記録である。

「目次]
再会
初めての肉親捜し
強制退去命令
初期の肉親捜し運動
国籍問題で泣いた帰国者たち
防日調査始まる
善意の古本十万冊
チャリティー・友好の店
帰国者センター設立
就籍のいろいろ
この道はいつか来た道
幻の文化交流センター

終わりにかえて
著者略歴

[出版社からのコメント]
当時は中国残留日本人孤児と言われていましたが、彼らが肉親と再会する様子は映画かドラマのように報道されました。最近では残留日本人が取り上げられることはほとんどなくなり、戦地に残された遺骨の収集活動も関係者がみな高齢化して活動自体が危うくなっていると聞きます。本書の中には「寝た子を起こすな」という発言が出てきますが、今の日本では「寝た子」になっている戦争にまつわる問題について、本書を通じて多くの方が目を向けていただけることを願います。

[著者プロフィール]
竹川 英幸(たけがわ・ひでゆき)
1933年生まれ。韓国・壇国大学校法政大学法学科中退。
船員となり日本へ帰国。一九六四年、青山工業所を設立。
1975年、北海道に生存していた父母と三十年ぶりに再会。
1984年、社団法人大阪中国帰国者センター設立、現 理事長。

著書
『帰り道は遠かった』(毎日新聞社、一九八二年)

受賞歴
毎日新聞 社会福祉顕彰(1994年)
大阪府知事表彰(1997年)
厚生大臣表彰(1998年)
など。

新刊情報

22世紀アート
オフィシャルコーポレートサイト

百折不撓