[改訂版]わが同時代人の歴史2──トゥルゲーネフと並ぶ名文家コロレンコ不朽の自伝 第2巻 舞台は1870年代のペテルブルク

(著) ヴラジーミル・ガラクチオーノヴィチ・コロレンコ

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作品詳細

[商品について]
―コロレンコの目が、ロシアを物語る―
ロシアを代表する世界的作家チェーホフからもその才能を認められ、鋭い批評精神で社会を見つめたジャーナリストであり作家でもあるヴラジーミル・コロレンコ。そんな彼の著書『わが同時代人の歴史』は、彼自身の自伝であるとともに、当時の社会を鮮やかに写した同時代史である。その第2巻にあたる本書には、彼の田舎町からペテルブルグへの上京をはじめ、ナロードニキ運動に関わったとして追放された顛末、またネクラーソフの葬儀とその墓前でのドストエフスキーの演説などが収録されており、コロレンコはもちろん、ロシア文学を愛好する者にとって必読の一書となっている。

[目次]
訳者まえがき
凡 例
著者より[注]
第一部 学生時代の始まり
一 バラ色の霧の中で
二 道中、「素晴らしい人物」と知り合いになる
三 追いはぎの巣窟にはまる
四 ペテルブルク!
五 セミョーノフスキー連隊区[章末補注]に碇(いかり)を下ろす
六 私は科学技術に夢中になる
七 一寸した脱線
八 屋根裏十二号室、家主と住人
第二部 学生時代
一 ボヘミアン生活
二 私の理想の友
三 若い娘ナースチャ。──理想の友が台座から落ちる
四 飢え
五 パーヴェル・ゴリツキー──ニヒリスト
六 イコン事件。──我々はヴェセリツキーと決別する
七 イェルマコーフに失望、はじめて「秘密会合」に出る。
八 私は仕事を見つけ、知己を得る。──作家ナウーモフ
九 おじは私の一年目を総括する──「彼は悪くなった」
十 ストゥジェンスキーの校正所。──私は突然の決意をする
第三部 ペトロフスカヤ・アカデミヤ
一 初印象
二 古い学生
三 破壊者エジェムスキー
四 新しい学生たち。──グリゴーリエフとヴェルネル
五 トカチョーフの論説と『前進』
六 ゴルトゥインスキー
七 大臣と学生
八 ペトロフスカヤ・アカデミヤの騒動
第四部 ヴォログダ・クロンシュタット・ペテルブルク
一 追放。──私は国事犯となる。
二 ヴォログダで。──当時の流刑の特色
三 私の護送人。──トチマでの休止。──大変な出会い
四 森の道を行く。──旧教徒の話。──生涯の決定的瞬間
五 ツァーリの慈悲。──仲間のペトロフスカヤ生との出会い。 ──『声』の郡警察署長の論説
六 クロンシュタットで。──警察署長ゴロヴァチョーフ
七 海軍軍人の中で。── ・ ・ヴェルホフスキーと実用哲学。 ──提督ポポーフ
八 青年軍人たち。──チジョーフとジェガーエフ
九 ペテルブルクで。──チェルヌイショーフの葬儀と「百九十三人裁判」
十 ネクラーソフの葬儀と、その墓前でのドストエフスキーの演説
十一 新聞『ニュース』と、その発行人ノトヴィチ
十二 ザスーリチの狙撃。──社会と出版界の雰囲気
十三 アプラクシン小路の暴動と私の最初の印刷記事
十四 シドラツキーの追悼祈祷
十五 メゼンツォーフの暗殺。──二回目の逮捕。──第三課で
十六 私の犯罪度に関して数言。──革命のディレッタントと志願スパイ
十七 レインシテイン暗殺。──新たな逮捕
十八 スパスカヤ区警察署
十九 ビトミトにかかわる出来事。──カーチカ裁判
二十 皇帝アレクサンドル二世と看守ペルキヤイネン
二十一 唯一の尋問。──署長ジェニシュクの予感
二十二 リトフスキー監獄で
第五部 追放の彷徨
一 グラーゾフへの道中
二 グラーゾフの生活。──ルカ・シドロヴィチ、ツァーリの天使
三 世界の果て
四 ビーセロヴォ村民との最初の出会い。──「ツァーリの慈悲」
五 アファナシエフスコエ村の流刑者たちとその独自な遍歴
六 森、森!
訳者プロフィール

[担当からのコメント]
コロレンコの名前やその作品を知っているという日本人は、あまり多くはないかもしれません。しかし、自身の生きた証とともに、当時の社会を克明に綴った本書からは、1870年代のリアルなロシアの姿をありありと感じ取ることができます。まるで時空を超えたように、彼がそのとき目にした世界や抱いた感情が伝わってくる本書、ぜひご一読ください。

[訳者プロフィール]
斎藤 徹(さいとう とおる)
1934年東京生まれ。早稲田大学第一文学部露文科卒業。一橋大学社会学研究科修士課程終了。
その後、ロシア文学を離れ、私立女子高校の教諭として定年まで勤務。退職後、ロシア文学に戻り、コロレンコ著『わが同時代人の歴史』の邦訳に専念。
2006年2月に訳書『わが同時代人の歴史 第1巻』(文芸社)を出版。

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