教師のための子どもを伸ばす実践教育・9のメソッド――小集団学習におけるアクティブラーニング型授業の理論と実際

(著) 讃岐幸治

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作品詳細

[商品について]
――課題解決の中核となる語句から創造的思考を深めていく「キーワード法」は、次のどの手法に似ているでしょうか。
1.アンサンブル法、2.KJ法、3.A・B発問ゆさぶり法
正解は、本書「Ⅱ 小集団学習の手法の実際」の「6 キーワード法」をご覧ください。

ひとまとまりの集団をさらに下位集団に分けて、集団の目的に向って協同する「小集団学習」は、一斉学習の問題点を克服する一つの有力な方法として、一人ひとりの自己表現を促し、相互に協力関係を築き、集団思考の高まりが期待できる学習形態であるといえる。しかし安易に小集団学習を取り入れることによって、形態は小集団学習であっても内容的には「目的に向っての協同」活動でない誤まった方法が展開され、その結果として小集団学習本来の効果が得られていないのではないか――。本書は、そうした問題意識のもと、小集団学習の実践的手法の開発に力を入れてきた愛媛集団学習研究会のひとつの成果として、一人ひとりの子どもが意欲を持って積極的に学習に取り組んでいくような授業を創造するための具体的な手法をまとめたものである。小集団学習の概説から始まり、「カード修正法」、「KJ法」、「サイクル法」など9つの実践的手法を紹介するとともに、小集団学習を支える内外の要因としてコミュニケーション技術や集団風土の形成、自主的・多面的な評価のあり方について検討していく。

[目次]
はしがき
Ⅰ 授業の充実と小集団学習
1 ゆとりと充実
2 あせりと空虚感―一斉学習の問題点
3 一斉学習の克服と小集団学習
4 誤った小集団学習
5 小集団学習成立の必要条件
Ⅱ 小集団学習の手法の実際
1 カード修正法
イ 個の確立と自他の立場の尊重
ロ カード修正法の手順
ハ 実践例――小学二年国語「かさこじぞう」
二 カード修正法の有効性と留意点
2 作品循環対話法
イ 他者の意見を参考に
ロ 実践例――小学二年の作文の指導より
ハ 適用の範囲と問題点
3 A・B発問ゆさぶり法
イ A・B発問の特徴
ロ 実践例――小学三年社会「工場ではたらく人たち」
ハ この手法の留意点
4 批判・弁護法
イ 批判・弁護法とは
ロ 実践例――中学一年社会「鎖国」
ハ 利点と留意点
5 KJ法
イ ねらいと手順
ロ 実践例――中学一年女子 技術・家庭科
ハ 使用上の留意点
6 キーワード法
イ 特色と手順
ロ 実践例――小学四年国語「言語について考えよう―『ねこ』ということば―」
ハ 教科・教材との関係
7 テーマ法
イ 特色と手順
ロ 実践例――中学一年社会「オーストラリアの農業」
ハ テーマ法の意義と教師の役割
8 アンサンブル法
イ 特色と展開
ロ 実践例――小学五年総合的学習
ハ 展開の概要
ニ この手法の利点と難点
9 サイクル法
イ 学習のサイクル
ロ 実践例――小学五年算数「分数計算」
ハ 診断→治療→評価
Ⅲ 小集団学習を支えるもの
1 コミュニケーションの技術を
イ 話し合い場面に応じた技術
ロ しらべ合い場面に応じた技術
2 支持的風土の形成を
イ 支持的風土づくりの観点
ロ 友だちがほしい (低学年)
ハ 君も仲間だ (中学年)
ニ ぼくらの気持ちも考えて (高学年)
ホ 僕だって、できるんだ (中学校)
3 自主的、多面的評価を
イ 個を生かせない評価
ロ 成長を自覚させる自己評価
ハ 発達の過程を考えた自己評価と相互評価
ニ 多面的な自己評価と相互評価
あとがき
編著者紹介

[出版社からのコメント]
本書における小集団学習における視点は、子どもの教育という場面だけでなく、社会やビジネスなどの中にも同じような問題を見いだすことが出来るという点で、より本質的な内容を含んでいると思います。教育に携わる方はもちろん、ひろく一般の方にもぜひ手に取っていただければ嬉しく思います。

【編著者紹介】
讃岐 幸治(さぬき・こうじ)

広島大学大学院博士課程修了。広島大学助手,高松短期大学講師を経て,現在,愛媛大学助教授。教育社会学専攻。

〈著 書〉
 『疎外から集団参加へ』(編著)『集団主義教育の批判』(分担)『遊びの教育的役割』(分担)
 J・H・S・ボッサード他著『発達社会学』(共訳)他

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