新中国の三烈女伝:晩清以降の活力あふれる烈女たち

(著) 真下亨

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作品詳細

[商品について]
―身は列せらずとも、却って男より心は烈―
激しい気質で信念を貫きとおす女性の中でも、選ばれた者だけが演じることができる壮絶な舞台に立つ者は、時代を問わず多くの人を惹きつける。本書は、そうした烈女の中から、近・現代の中国で活躍した3人の女性を紹介する。
蒙古貴族の家庭に生まれ、13歳のとき清朝皇帝である宣統帝の側室となるも、やがて民国憲法を盾に溥儀に対して離婚訴訟を起こし、妃革命と騒がれた「額尔德特文繍」、四川成都に生まれ、進歩的な思想に傾倒し、ナチスドイツによる逮捕やゴーリキーとの交流を経て、共産・国民両党の立場で抗日戦に参加した美貌の革命戦士「胡蘭畦」、福建厦門に生まれ、幼いころより文武に長け、日本留学後は民主革命の志士として積極的に反清革命に身を投じた男装の革命家「秋瑾」。いずれも新時代の中国を代表するにふさわしい烈女ばかりである。激動の時代の中で彼女を駆り立てたものは何だったのか、その時に短く、時に激烈な生涯を味わっていただきたい。

[目次]
はじめに
額你德特文繍の生涯
胡蘭畦の生涯
秋瑾の生涯
額你德特文繍
まえがき
1 没落の中で/幼少時代
2 篭の鳥/紫禁城時代
3 反抗の譜/天津時代
4 庶民となって/北京時代
5 時の流れ/後書に替えて
6 付 録
胡蘭畦の生涯
第一章 幼年期と文学
第二章 国際舞台に出る
第三章 抗日戦に従事する
第四章 30年の動乱
秋瑾の生涯
はしがき
第一章 秋 瑾 略 伝
第二章 秋瑾の家族
第三章 秋瑾の書法
第四章 紹興知府貴福
第五章 秋瑾の墓
終章 あとがき
あとがき

[出版社からのコメント]
男性中心社会の中で、女性が活躍するためにはどうしても強く生きなければならないのは、今も昔も変わりありませんが、時代の大きなうねりが加わったとき、それでもなお前に突き進もうとする心を持つ人は、女性であれ男性であれ、それほど多くはありません。強く激しい女性であり、時代に翻弄された儚い人間でもあった彼女たちの物語を、堪能していただければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
真下 亨(ましも・とおる)

著書
「内蒙華北幻想紀行」1999年 鳥影社
「チベット悠々」2003年 新風舎
「中国の歴史絮話」2019年 22世紀アート
「北京古刹名寺選」2019年 22世紀アート
「中国の藏伝仏教寺廟」2020年 22世紀アート

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