日のひかり: 戸田好子句集
(著) 戸田好子
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初茄子昨日の旅のもう古し
昭和五十五年から五十八年、『杉』(森澄雄主宰)に採用された百十八句を収録。こまやかな客観写生、しなやかな抒情が光る第一句集。
浅春や大棧橋へ印度船
ひしひしと彼岸の雪の笹につむ
初蟬や鑿ひたすらの宮大工
種採るやこのあたたかき日のひかり
経行(きんひん)の僧衣にふりて落葉かな
襷がけ作務に始まる雪安居(ゆきあんご)
春の海島にそれぞれ国つ神
枝川に捨て舟二つ麦の秋
河骨(かうほね)ののこんの花に彼岸雨
茜冷(あかねびえ)して蝙蝠の暮色あり
【著者プロフィール】
戸田 好子(とだ・よしこ)
昭和六年二月二十日 八王子市生まれ
「杉」俳句会 森澄雄 門下生として活動
【編集】
戸田 等(とだ・ひとし)
昭和七年四月二十九日生れ
昭和四十四年四月七日弁護士登録 番号11384
海事補佐人兼務、海難審判・海洋船舶事件、建築関係事件を扱う
世界蒙古斑協会日本支部代表
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