春になったら
(著) 白﨑龍子
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[商品について]
―「わらべ歌」の歌詞に宿る哀愁の物語―
子供たちが遊びなどの日常生活のなかで歌い、昔から口伝えに伝承されてきた「わらべ歌」。手まり歌や子守歌としての顔も持つ「わらべ歌」だが、時にその歌詞のなかには思いもよらない悲しい物語が隠されていることもある。ーー本書は、すでに廃村となっている福井県のある村に住む人々や、心に暗い影を抱えた島に暮らす孤独な少年、また1940年代の中国・済南で生きた子供たちの生活を描いた物語3編を収録している。それぞれの舞台となっている土地や集落の風景を鮮やかに描きながら、作中に登場する「わらべ歌」が、どこか懐かしく、そして胸の疼くような切ない物語を展開させる珠玉の作品集。
[目次]
文(ウエン)ぼうや
潮(しお)鳴り
山家慕情
【著者紹介】
[担当からのコメント]
「わらべ歌」と聞くと、子供たちが陽気に楽しく歌いながら遊んでいる様子を思い浮かべる人も多いかと思いますが、本書に収録されているそれぞれの物語では、その歌詞のなかに秘められた人々の切ない過去や思いが味わい深く綴られていきます。ぜひご一読ください。
[著者紹介]
白﨑龍子(しらさき・りゅうこ)
1937年 旧満州・中国吉林市生まれ
1946年 8月 福井県あわら市に引き揚げ 奈良女子大学家政学部卒業
1960年~1994年 福井県公立・県立中学校、高等学校教員、後二年間、中国山東省済南市山東中医薬大学日本語教師。
「青風短歌会」会員
著書
『月も歩む』郁朋社(2016年)
『歌集 寺庭』(2023年)オンワード岡崎
編著
『お釈迦さまの使い:法話・遺稿』白﨑良典著(2014年)
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