未来を拓く「フューチャー・プル」の法則:ホンダで最前線にいた研究開発者が明かす

(著) 田上勝俊

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作品詳細

[商品について]
―ヒット商品は開発者の「ワクワクとドキドキ」から生まれる!―
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の言葉に列島が酔いしれてから40年あまり。日本はものづくり最強国の立場を譲り渡し、緩やかな衰退の波に揺られています。どうしてこうなったのか、もはや挽回はできないのか。本書はそんな思いをお持ちの方にうってつけの1冊です。
著者は、ポータブルエンジン発電機をはじめ、世界初のカーナビゲーションシステムや人間型二足歩行ロボットの開発など、ホンダで36年間ものづくりの最前線にいた人物です。自身の体験と感動から、低迷する現代の日本に向けて「新しいものを次々と生み出す秘訣集」としてまとめ上げました。
理想の将来像から現在を考える「フューチャー・プル」の法則など、現在の混迷・停滞を打破する10の法則は、ものづくり関係者だけでなくすべてのビジネスマンに今すぐ役立つ大きなヒントとなることでしょう。
「ワクワクドキドキして開発したものは、必ず周囲の人たちを感動させる」という著者の言葉は、現場で働く人々に勇気を与えてくれます。

[目次]
クリエイティブなことに携わる人へ―――まえがきにかえて
1章 ワクワクドキドキ集団づくり
人間型ロボット開発に取り組んだ理由
目標は高く掲げてこそ成果が大きい
研究テーマは必ず個人提案のかたちにする
「まずはやってみよう」が未来を開く
徹底的な観察が、独創性を呼ぶ
「ヤミ研」が思いがけない成果をもたらす
欠点を積極的に利用する
世界初の人間型ロボットの実現
人間とロボットの共存は可能である
2章「思いがけない発見」から ドラマが始まる
自分のミッションは必ず実現させる
問題をつくれば解答は必ず得られる
原点に戻る
コンセプトメーキングは創造だ
「これしか手がない」ときの選択肢
未知への挑戦は肯定も否定も絶対ではない
万策尽きたら、もう一度原点を疑ってみる
3章「理念なき行動は凶器、 行動なき理念は無価値」
企業理念を「額縁の中」だけの存在にするな
企業にとって最も大切なこと
企業理念に何を盛り込めばいいのか
どうすれば企業理念を実践し続けられるか
企業理念が風土化すると強い
目標を与えられると、脳は達成へ向けて働く
企業を活性化させる二つの条件
ビジョン設定と実践
4章 時代認識をしっかり持つ
日本はなぜ経済大国になれたのか
横並び主義のプラスとマイナス
日本人の得意技を思い出そう
リーディング戦略への転換
今なぜ日本は元気が出ないのか
産業革命は今と地続きの世界である
技術は人間能力の拡大を目指した
大量生産システムの光と影
時代の大転換期と考えられる理由
時代の変化を文脈として捉える
21世紀技術に求められる五つの方向性
これからの注目技術
5章 先送りされた不都合は 必ず未来に存在する
日本の生きる道は技術立国しかない
「不都合からの発想」のススメ
フューチャー・プルの発想とは何か
環境技術は日本に最適・最良のテーマ
将来技術としての四つのTの視点
ネット・インテリジェンスとは何か
使い手主導から見たロボットの未来
「介在物症候群」から脱出せよ
6章 新しいものを次々と生み出す10の法則
企業理念不易の法則―決してブレない
ビジョン=旗の法則―総力結集の秘策
本質認識の法則―点でなく線や面で見る
現状肯定の法則―未来は現在の中にある
現状否定の法則―従来の延長線上に未来なし
不都合是正の法則―先入観を打破する
フューチャー・プルの法則―発想は将来最適で
プレゼント・プッシュの法則―問題はさっさと片づける
共創マネージメントの法則―異質な人を集める
TDCの法則―踏み出す勇気を持て
【参考引用文献】
[解説]クリエイティブな仕事をする人たちに、強力なヒントを示唆
【著者紹介】

[著者紹介]
田上勝俊(たがみ・かつとし)の略歴
・1939年静岡県に生まれる。
・1963年静岡大学工学部電気工学科卒業とともに、
同年、本田技研工業(株)に入社。(株)本田技術研究所配属。
以後、35年間研究開発一筋。
この間、電装品開発部門マネージャー、基礎研究所設立とともに所長就任。常務取締役などを歴任。
独特の技術哲学に基づく戦略立案には定評があった。
在職中、携帯用エンジン発電機、世界初カーナビゲーション、人間型二足歩行ロボットなど多くの技術開発に携わり、ホンダ在籍中の特許取得数は350件にのぼる。
・1999年本田技研工業(株)を定年退職。
以降、金沢工業大学客員教授、慶応ビジネススクール講師、HAL特任講師
前橋工科大学客員教授など歴任。
・現在は(有)ヒューマンリンクにて、理念・ビジョン経営コンサルタントとして活躍中。特に中小企業向け戦略思考ベースのコンサルティングを特徴とする。

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