松江藩のお種人参から雲州人参へ: 島根の歴史小説

(著) 板垣衛武

Amazon

作品詳細

[商品について]
宝暦の大飢饉は、松江藩の僻地に住む小山家の生活も圧迫していた。その家の息子新蔵は、母方の叔父にもらわれ、松江藩主も泊まる玉造温泉の中にある御茶屋で叔父の代わりに働くこととなった。やがてその働きぶりは、藩主の目にとまる。そんな折り、薬草好きで有名な時の将軍徳川吉宗は、栽培が困難な朝鮮人参の国内生産を望み、その栽培を全国に奨励した。松江藩もそれに応じ、その任を与えられた者こそ新蔵であった。しかし栽培は想像以上の困難を極め、また、しばらくして新蔵にも家庭ができて・・・。松江藩を舞台に繰り広げられる、薬用人参の栽培に生涯を捧げた一家の大スペクタクル時代小説。
[出版社からのコメント]
薬用人参を栽培する一家の物語・・・。それだけ聞くと少々地味に感じられるかもしれませんが、読み始めればそんな杞憂は吹き飛び、主人公の成長が生き生きとした描写、主人公は果たして藩の期待に応えられるのかという緊迫感で、ページを繰る手が止まらなくなります。

【著者プロフィール】
板垣 衛武(いたがき・もりたけ)

1935年生まれ。
中国天津市で育ち、終戦で両親の郷里島根へ引き揚げた。
玉湯中学、松江高校(現松江北高)、大坂市立大学商学部卒業。
シャープ株式会社勤務後、自営業。
リタイアして、同人誌「関西文學」、「文藝かうべ」で、主として島根と大坂の歴史小説を発表してきた。

新刊情報

22世紀アート
オフィシャルコーポレートサイト

百折不撓