歌よ 風となって 君にとどけ

(著) 山本民雄

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作品詳細

[商品について]
――伊予弁で「いんでこうわい」の意味は次のうちどれでしょうか。
1.行ってきます 2.言ってない 3.帰ってくるよ
正解は、本書の『留学生』をご覧ください。

本書は、幼い頃から詩に興味があり長年教鞭を執ってきた著者が、生まれ育った情緒あふれる愛媛県の景観や街並み、全国の名所、日本の四季、人生の移ろいなどを、400首近くの短歌に込めて綴った作品である。目の前に広がるような美しい情景、出会ったひとたちとの思い出が、まるで梢をわたる風のように心地よく多彩な言葉で描写された、温かみ溢れる短歌集。

[目次]
序歌
宇和島市遊子水荷浦(ゆすみながうら)
久雄兄
天保山(今治市)
山上次郎先生を訪ねる
休学(第一回)
休学(第二回)
雑詠(一)
高校卒業式
小池きよか様
菅谷正昭君
岡田一男君
春の日
北海道旅行(函館)
初夏
梅雨
盛夏
立葵の花
戦争の記憶
幸子(ゆきこ)姉
祖母と蝗
秋の日
父と名月
冬の日
白石鉄郎君
坂村真民先生
孫(真悠子)の初登園
虫捕り
石山寺(滋賀)
高校を退職する
生命
俊雄兄
高縄山麓
瀬戸内の豊饒
鎌倉を歩く
鞦韆(しゅうせん)
前立腺の手術を受ける
生徒のこと
村の河童たち
斎藤正二先生
唐木順三先生
大西貢先生
真悠子東京へ
留学生
祖父母のこと
雑詠(二)
想い出
あとがき
電子書籍版あとがき
著者略歴

[出版社からのコメント]
人は悲しいことを忘れることの出来る生き物であり、楽しいこと、嬉しいことも日ごとに少しずつ風化してしまいます。本書には、著者の人生そのものが短歌として美しい言葉の数々で綴られ、一期一会の大切さや先祖子孫も含めた家族との繋がり、日本の四季の美しさ、日常生活での感謝の気持ちを、私たちに思い出させてくれます。本書を通して、多くの方が自身の人生を振り返るきっかけとなっていただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
山本 民雄(やまもと・たみお)

昭和十五年(一九四〇) 大阪府池田市に生まれる。
            翌年、父の実家(愛媛県今治市)に引揚げる。
昭和三十六年(一九六一)日本大学芸術学部映画学科入学
昭和四十年(一九六五) 明治大学大学院修士課程(文芸科)
昭和四十三年(一九六八)〜平成十二年(二〇〇〇)高等学校教諭
平成十三年(二〇〇一)〜令和三年(二○二一)  大学非常勤講師

その他  生涯学習講師として県内各地で講演
     詩集『青春の切り岸』(令和二年)出版

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