正しい知識がぜん息を治す:ぜん息力を鍛え、ハラスメントをなくすための処方箋

(著) 諏訪部章

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作品詳細

[商品について]
―ぜん息という足枷やレッテルを剥がそう―
ぜん息は、正しく付き合えば健康な人とほぼ変わらない生活を送ることができる病です。しかし一方で、周囲の無理解によって誤解を受け、精神的にも苦しんでいる方が多い病でもあります。
本書は、医師であり、自らもぜん息であった経験を持つ著者が、ぜん息の原因から治療法、及びぜん息に対して一般に抱かれる誤解から生じるハラスメントに至るまで、正しくぜん息を理解するために必要な知識を、一般の方にも分かりやすく説明した書物です。
現にぜん息で苦しんでいる方やご家族だけでなく、社会全体がぜん息に対する正しい理解を持つためにも、有用な一書となっています。

「目次]
第一章 エピソード
エピソードⅠ
 救急病棟二四時
 インターバル
 ほか
エピソードⅡ
 あるぜん息少年との出会い
 決意を促した少年の涙
第二章 ぜん息ハラスメント
 あまりにもひどいぜん息の誤解と偏見
 患者さんこそ唯一無二の教科書
 ぜん息をギャグとユーモアで吹き飛ばせ
第三章 ぜん息豆辞典
 ぜん息を誤解しないでね
 ぜん息ってどうして起きるの?
 ぜん息ってどうやって診断するの?
 ぜん息の兄弟分COPD
 ほか
第四章 情報は医療現場のナビゲーター
 ガイドラインと情報交換
 水戸黄門はぜん息治療がへたくそだ
 ぜん息のコマーシャル
 患者さんはお客さま
第五章 己を知れば人の痛みが分かる
 えっ、先生もぜん息だったの?
 人体実験
 少年とマラソン大会
 薬なしでゲレンデに舞う少女
第六章 ぜん息の管理人
 正しい情報は命を救う
 AICHANという人の話
 豊臣秀吉的発想は正しいか
 吸入ステロイドが効かない時
 ほか
第七章 理解と認識が「ぜん息力」を生む
 頑張るな! ぜん息のみなさん
 ドント・ディスターブ
 再掲〝ぜん息ハラスメント〟
 指導者の風上に置けない先生だ
第八章 夢の医療環境を作ろう
 心ない医師とセカンドオピニオン
 医学と医療の違い
 白衣の天使は今いずこ
 検査のスペシャリストを表舞台へ
終わりに──ぜん息はコントロールが決め手
著者略歴

[出版社からのコメント]
病気に対する偏見や誤解という点では、例えばハンセン病患者の例がありますが、ぜん息も未だに誤解を受けている病気の一つと言えると思います。コロナウイルスの問題で明らかになりつつある様に、病への無知は容易に断絶と差別を生み出しますが、先人に比べて多くの知識と情報を持ちうる立場にある私たちは、そうした無知の弊害に対して闘う術を持っていると言えます。ぜひ本書を通じて、多くの方に「知識」という武器を持ち、いわれなき誤解や偏見を切り捨てる力を得ていただければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
諏訪部 章(すわべ・あきら)
1958年、仙台市生まれ。
1977年、仙台第1高等学校卒業。
1984年、山形大学医学部卒業、医師国家試験合格。
1988年、山形大学大学院医学研究科卒業、医学博士。
1988年~1990年、デンバー・ナショナル・ジューイッシュ・センター留学、肺サーファクタントの研究に従事。
1991年、山形大学医学部臨床検査医学講座助手。
1997年より、ホームページ「ぜん息患者さんからの寄稿集」、「ピークフローセンター」を運営。
1998年、山形大学医学部臨床検査医学講座助教授。
2001年、岩手医科大学医学部臨床検査医学講座教授。現在に至る。

日本内科学会総合内科専門医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本臨床検査医学会臨床検

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