波濤:文系警察署長が94年までに市民にあてた社会派コラム

(著) 松野郷俊弘

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作品詳細

[商品について]
―言葉に収められた世相のタイムカプセル―
本書は、著者が平成2年から平成6年までに「室蘭民報」に発表してきた中から115編を選び、一冊にまとめたコラム集である。
明治の初期にアメリカから輸入され、美味で腐りにくいスノーフレーク種への懐古の情を綴った「じゃがいも今昔」、かって洞爺湖畔に住み、美しい言葉の響きで朔北の湖を描き続けた詩人に思いを馳せた「湖畔の詩人・石川一遼」、人間的な乗物であり、スポーツやサイクリング、近距離交通の足として見直されつつある自転車について語った「自転車新時代」、終戦の混乱の中で中国大陸に残された日本人孤児たちの望郷の思いから、改めて祖国を考える「祖国・日本」など、身近な出来事から文学、社会、政治に至るまで、多彩なテーマを取り上げた本書は、今につながる日本の世相を知ることができる一書として、格好の内容となっている。

[目次]
1990年
 皿のトンボ
 S先生のこと
 A君のSOS
 父権喪失
 遡上回帰
 じゃがいも今昔
 ほか
1991年
 年賀状
 甜菜製糖事始め
 現代絵馬考
 文明の利器
 冬湖の魚
 冬の星座
 ほか
1992年
 餅の話
 街の色
 三K流行
 慣用外来語
 スケトウダラ
 土俵の勝負師たち
 ほか
1993年
 七草粥
 成人の日
 半矢
 将来の夢
 ムックリの音色
 別れの歌
 ほか
1994年
 亥年
 雪女伝説
 絆そして家族
 凧
 家族そして家庭
 眠い季節
 ほか
あとがき
著者略歴

[出版社からのコメント]
本書の中には、30年近い時を経た今でも心にのこる作品が収められています。令和の時代となり、コロナウイルスによって大きく社会が変わろうとしているときにこそ、私たちの社会は何を受け継いできたのかを振り返ることは意義のあることだと思います。本書を通じて、社会が変わっても受け継いでいくべき大切なものを見つけていただければ嬉しく思います。

【著者プロフィール】
松野郷 俊弘(まつのごう・としひろ)
昭和8年8月12日 上富良野町生まれ。
詩集「蒼い魚」「風」。
北海道詩人協会、旭川詩人クラブ会員。

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