涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇

(著) 倉内佐知子

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作品詳細

〈溶ける魚〉が背を這いずり、異国の香りが鼻腔を抉る、無頼の詩語は異界をたゆたい、イデア(idea)の入り口を探る——「幼年の濃い光の中で 時間の臓器は待っている」(本文より)心地よいリフレインが幻惑の世界へと誘う「音更日記」、言葉の配置と表現形式にこだわった「光る雪」、グロテスクな言葉の暴力で異質な世界を構築した「青」など計18篇を収録した、小熊秀雄賞受賞詩人の詩集。言葉が持つ魔術的な美を、無意識の泉から掬い上げた、幻想的かつ根源的な一冊。

【著者プロフィール】
倉内 佐知子(くらうち・さちこ)
北海道帯広市生まれ。
処女詩集「恋母記」(私家版)で北海道詩人協会賞受賞。
第二詩集「それは欲望であったのか聞いてくれ」(私家版)
第三詩集「新懐胎抄」(書肆山田)で第29回北海道新聞文学賞・第29回小熊秀雄賞受賞。
第四詩集『湿原一生き埋めのヴィジョン」(斜塔出版)
麻生直子「女性たちの現代詩— 日本100人選詩集」(梧桐書院)に「生き埋めのヴィジョン」収録される。
日本現代詩人会会員

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