灯明影絵――連理の枝にも日が暮れて
(著) 上杉辰
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[商品について]
―人生とは、ろうそくの炎のようなもの―
60歳を過ぎたら会社経営から手を引くという予てからの考えを実行した私は、長年連れ添った妻と旅をし、各地の名物料理を食べ歩き、欲しい物があれば好きなだけ買い求める自由気儘な生活を続けていた。しかしどんな贅沢をしても、有り余るほどの時間があっても、そこには何の喜びも楽しみもなく、あるのは仕事をしていた頃への思いとため息ばかり。そんなとき「波瀾万丈な人生を赤裸々に、或いは第三者的・客観的な目で見つめ直して、今までにない発想で文章として蘇らせたら」という従姉の言葉がふと頭に思い浮かんだ私は、意を決して筆をとり小説を書き始める。突如として襲った妻の病、そして自らにも忍び寄る病魔の中で、最後に望むものとは――。人生において大切なものは何か、命の儚さの中にある人の想いを問う、自伝的小説。
[目次]
有終
思いもせぬ出来事
療養生活の始まり
〈一時の安らぎと大きな苦悩〉
〈マニラからの帰国後〉
〈病魔と覚悟の時〉
〈最後の幸運〉
あとがき
著者略歴
[出版社からのコメント]
人生や幸せについて、生きていると様々な機会に考えることもあるかと思いますが、その色合いは人生のどの季節を過ごしているのかによって大きく変わっているのではないかと思います。本書の中にある人生がどの様な色合いを持ち、そこに何があるのか、ぜひ手に取って味わっていただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
上杉 辰(うえすぎ・しん)(本名 穐山和壽)
著書【電子書籍版】
『えにし: 或る男の三十年』(2019年5月)22世紀アート
『波の華 上巻』『波の華 下巻』(2019年8月)22世紀アート
『夢幻』(2020年2月)22世紀アート
『ふたつの絆』(2020年7月)22世紀アート
新刊情報