無理なく生きる: すべては汗と涙と笑いから

(著) 大沢勝

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作品詳細

[商品について]
本書を書き上げた大沢勝は1931年に福岡県にて八幡市(現在の北九州市)にて生を受ける。母子家庭で育った彼は高校卒業後地元の企業に就職するも、退職し早稲田大学第一文学部に入学。院進までした後、編集者や教授、全国社会福祉協議会副会長など多様な経歴を持つ人物である。いわば、母子家庭という一般的にはハンデを背負ったと言われる状況から彼はなぜこのような成功を成し遂げられたのか。その前途多難、紆余曲折の人生を本人が振り返る。そこには今悩みを抱える多くのシングルマザーや母子家庭で育った子供たちの生きる上でヒントになることが多く散りばめられている。

[目次]
第一章 母子家庭に生まれて
「一人」だけど「孤独」ではない
「マアちゃん」
「ものづくり」の面白さ
「お兄ちゃんたち」と遊んで覚えた人間関係
おおらかな大人の目
「一人芝居」の家庭教師
交渉術を学ぶ
打たれ強さ・粘り強さ
責任の感覚
自由の気風の中で
蚊の研究
先のことより「今」を生きよう
第二章 苦悩の末の二つの決断
自分の言葉で迷いを断つ
人生を支える言葉との出会い
日本一の経理マンを目指して
心の奥底に残る迷い
一人の老工場主の死
二度目の選択
荒金天倫老師のこと
「まず働いてみる」で正解だった
第三章 「宝の山」に分け入って
「一本道」より大事なもの
異分野の人との出会いを楽しむ
一流研究者の知性にふれる
指導教官の勧めで進路変更
異分野交流の魅力
人生初の講演体験
貧乏の中での楽観
人との出会いは「宝の山」
第四章 経営危機の大学再建に奔走
まず自分の方から人を信じる
助けるなら「今」
つぶすわけにはいかない
日本福祉大学の激動期を生きる
「相手の目線に立つ」とは
「やじうま会」という「宝の山」
日本になかった大学を創ろう
「ボクたちの大学」
危急存亡の中での学長就任
たどり着いたところを「居場所」に
『太陽へのラブレター』からの贈り物
第五章 よってたかって……
よってたかって支える・支えられる人生
八十路の「今」に思うこと—福祉と産業技術の連携を考える
よってたかって地域の学生を育てる
よってたかって生かしてもらう
「神業の心臓手術」はどう行われたか
患者としての「一生懸命」が大事
非血縁の家族—母への二つの孝行
「老春」を生ききった母
「えんぴつの会」のこと
「嘉の会」とアンチエイジングのおばあちゃん
ジグザグ人生が与えてくれたもの

[出版社からのコメント]
生まれてきたバックグラウンドというものはその子供の人生を大きく左右する重要なことです。だからこそ社会には家庭環境における多様な問題が浮かび上がっています。本書ではそのような課題に根本から向き合い解決する術が多く記されています。すべての悩みを抱える母親の皆様にぜひ手に取っていただきたい一冊です。

[著者プロフィール]
大沢 勝(おおさわ・まさる)

現 職: 日本福祉大学総長
■昭和六年七月十六日生れ。福岡県北九州市出身。

■福岡県八幡市立平野小学校卒業(昭和十九年)
 福岡県立八幡中学校入学(旧制、昭和十九年)
 福岡県立八幡高等学校卒業(昭和二十五年)
 八幡製鉄株式会社に勤務の後、退社(昭和二十七年)
 早稲田大学第一文学部入学(昭和二十七年)
 同大学同学部卒業(昭和三十一年)
 同大学大学院文学研究科修士課程修了(昭和三十四年)

■教育雑誌編集(昭和三十四年~三十七年)を経て、日本福祉大学社会福祉学部専任講師赴任(昭和三十七年十月)、以来、助教授、教授、および、学園事務局長、常務理事を経て、昭和六十一年十二月、学園理事長、翌六十二年一月、日本福祉大学学長、平成十一年四月、学長退任の後、日本福祉大学総長に就任、現在、名誉総長。

■この間、日本教育学会理事(昭和四十九年~六十一年)および、日本社会福祉学会理事(昭和五十二年~五十五年)、日本学術会議第一部会員(昭和五十年~六十年)、日本社会事業学校連盟会長(平成四年~五年)等の要職を歴任し、日本私立大学協会理事、東海地域インターンシップ推進協議会副会長などをはじめ、Member of the World Council(世界理事); The World Association for Co-operative Education(WACE=世界協同教育協会)として、国内外での学会活動。
 一九九九年以降、名古屋保護司選考委員会委員、愛知県社会福祉協議会会長、愛知県社会福祉審議会委員長、愛知県特別職報酬等審議会委員、愛知県厚生事業団理事、全国社会福祉協議会副会長など多数の公職につく。

■教育学、教育法学、高等教育論。最近は、研究と講演の主テーマとして「長寿社会研究」に取組み中。

■『日本の私立大学』(一九八一年)、代表編著『講座・日本の大学改革(全五巻)』(一九八二~八三年)。大沢・高木編『日本の大学教育』(一九八二年)。「大学開放のネットワークについて」(『平成六年・第十七回私立大学の教育・研究充実に関する研究会・報告書』私立大学団体連合会刊、一九九五年)。「地域から世界へ/地域文化と大学連合」(『大学創造』第四号高等教育研究所刊、一九九六)。「やさしさに満ちた人間世紀の創造」(『21世紀長寿社会への展望と我々の選択すべき道・報告書』中部産業連盟刊、一九九五年)。『「今」を懸命に生ききる』(文芸社、二〇一三年)など、著書・論文多数。

■趣味は、写真、囲碁(免状は三段、実力初段)、スキー(上級程度)、ゴルフ(初心者)、絵画

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