熊野古道みちくさ記:熊野を知り、こころの源流と向き合う

(著) 熱田親憙

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作品詳細

[商品について]
―やがて神仏に出会う旅―
「熊野街道」や「熊野参詣道」など、様々な名前で呼ばれる熊野古道は、田畑などに通う生活道路から始まり、人々の信仰とともに神社仏閣への参詣道になって、自然との調和の中で発展してきた。
本書は、長く和歌山の地に親しみを抱いてきた著者が、世界遺産登録10周年を機に新聞に連載を始めた記事を、画集エッセイとしてまとめた作品である。
熊野の地とゆかりのある人々を巡り、その歴史に触れながら日本のこれからの姿を見つめようと訪ね歩いた旅は、自然の恵みと心の豊かさを失いつつある現代社会のあり方を問う一書として、示唆に富む内容となっている。

[目次]
画集エッセイ「熊野古道みちくさ記」の発刊に当たって
まずは大斎原(おおゆのはら)へ
湯登神事と宮渡神事に神の予感
今年も那智の火祭りへ
火祭との出会い
熊野を思う森の護り人
伏拝に生かされて80年
熊野のミツバチに魅せられ
いい塩梅に干し上がった南高梅
アンテナの見える丘
西日を受けて神幸船は走る
大辺路追加登録の夢を追う
美味追及するミカン農家
春一番、男の祭だ! お灯まつり
熊野詣の起点・城南宮
淀川下って渡辺津(八軒家浜)へ
上町台地に残る熊野街道
阪堺電車で安倍王子神社へ
住吉神社から方違神社へ
和泉国で街道は太く
中将姫会式にこども菩薩
ほか
熊野古道みちくさ記を終えて
あとがき
著者

[出版社からのコメント]
自然と調和しながら歩んできた私たちの歴史は、ここ数百年の間に大きく様変わりしました。熊野古道が現在でも多くの人を惹きつけるのは、そこに伝え残されてきた文化に触れることで、自然の中を生きてきた祖先の声に出会うことができるからなのかも知れません。本書を通じて、豊かさや生き方について改めて問い直すきっかけを持っていただければ嬉しく思います。

【著者プロフィール】
熱田 親憙(あつた・ちかよし)

1936年千葉県に生まれる。早稲田大学理工学部数学科卒業。東京工業大学中退。関西学院大学大学院総合政策研究科卒業。1960年三洋電機株式会社入社、シングル家電ブランド「It's」を開発。1995年同社退社し、関西国際大学に転職。同大学教授を経て、同大学及び関西学院大学非常勤講師を歴任し、2010年退職。
 ネパールとの家族的関係から、ヒマラヤ山麓の風土病:ヨード欠乏症に取り組み、NPO法人ネパール・ヨードを支える会理事長として活躍中。一方、ボランティア資金捻出のため画業活動も活発で、水彩画展、年度カレンダー制作なども多々開催。コラムニストとして、毎日新聞大阪版連載「御堂筋ものがたり」55回(2007~2008)毎日新聞和歌山版「熊野古道みちくさ記」56回(2014~2017)。著述家として藍色マーケティング\サンヨーIt's開発物語(ダイヤモンド社1992)、アジアの瘤ネパールの瘤(共著 春風社2003)などの他、自費出版も多々あり。
ホームページ「熱田画廊」https://www.atsuta-garo.com/

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