父がアルツハイマーになりました:介護する家族のためのトリセツ

(著) 坂本ちか子

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作品詳細

アルツハイマー病患者を介護する家族に向けて、わかりやすくまとめたアルツハイマー病取り扱い読本。
本書では、アルツハイマー病のあらゆる症状が起こったといわれる著者の父の変化を「グレーゾーン~初期(健忘期)」「中期(混乱期)」「末期(痴呆期)」に分け、その経過と実際に起こった症状や変化をわかりやすく解説。その時どうしたらよかったのか、20年以上経った今だからこそわかる、よりベターな対応は何かを「今の私」から「当時の私」へのアドバイスを加える形でまとめた。家族同士が傷つけあうことなく、介護で追いつめられないためにはどうしたらいいかを考える、今まさに不安を抱えているご家族の参考になる1冊。

本書では、それぞれの実際に起きた具体的事例をあげ、そのときどう対応したか、そしてどう対応すればよかったのかを、より詳しくわかりやすく解説。

「アルツハイマー病の前兆」
 ・元々の性格がデフォルメされてきたら、要注意!

「物忘れと認知症のボーダーライン」
・一番身近にいる身内にとっては、この認知症グレーゾーンから初期にかけてが一番しんどい期間。
・まずは、思い込みを捨てること。「どうせ」って諦めないこと。
・初期検査、どうやって連れて行く?

「介護を完璧に目指すと失敗する」
・完璧じゃないと自分も責めるけど、相手もせめてしまう。本人も家族も窮屈にならないようにしないと長い介護生活は続かない。
・マニュアル通り、全部できて100点満点なら、30点でも合格。
・怒ったり、冷たく当たったからといって自分を責める必要なはい。だって喜怒哀楽を共にしてきた家族だから。怒ったらその直後にどうするかが大切。

出版社からのコメント
「アルツハイマー病」は、認知機能低下、人格の変化を主な症状とする認知症の一つとして知られていますが、まだ本当の意味では浸透していません。これから10年、20年先の何千、何万という方々が本書を手に取ることで助かるのであれば、本書の電子書籍出版は、まだスタートラインに立っただけだと思っています。著書、坂本ちか子氏が過去に出版した『父のジグソーパズル-アルツハイマー性痴呆症と闘った十二年』を実用書となるよう、わかりやすく直したことで、幅広い読者に理解していただけるようになったと確信しています。読みやすくなったことにより「寄り添う介護」がより身近になり、途中で挫折しそうになったり、迷いが生じたときにこそ手に取っていただき、日々の介護に活かすことができるようになればと願っております。

【著者プロフィール】
坂本 ちか子(さかもと・ちかこ)
一級建築士・福祉住環境コーディネーター・ファイナンシャルプランナー・心理カウンセラー。
上越保健医療福祉専門学校講師。

1997年「坂本 CITY 設計室」設立。
自身の体験を活かし、障害者や高齢者が暮らしやすい住まいづくりから、施設や病院のリノベーション、メンタルケアを含めたデザイン監修なども手掛けている。

著書に
『父のジグソーパズル』(新潟出版文化賞優秀賞受賞)
『りーたんと不思議な仲間たち』がある。

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