父と兄の時間: 戦後小説を読み解く

(著) 岩谷征捷

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作品詳細

忘れてはならない。この国もまた、戦争の加害者であったことを——
本書は戦後小説(阿部昭『司令の休暇』、島尾敏雄『夢のかげを求めて』など)を読み解くことを主とし、さらに日本人の戦後史認識の貧困を指摘し、戦争の加害者意識を忘却しようとしているこの国に対して警鐘を鳴らす——「戦後小説を読み解き、死者たちの記憶を伝達する。今を生きる我々には、その責任がある」と、この一冊は絶えずわたしたちに訴えかける。

【著者プロフィール】
岩谷 征捷(いわや・せいしょう)
1942年、北海道生まれ。國學院大學文学部文学科卒。
主たる専門領域は、日本文学評論・小説。
主な著書は次のとおり。
『島尾敏雄論』近代文藝社、1982年
『大江健三郎、イーヨー譚の生成』亜細亜文庫、1991年
『島尾敏雄私記』近代文藝社、1992年
『島尾敏雄事典』(共著)勉誠出版、2000年
『芥川龍之介大辞典』(共著)勉誠出版、2001年
『近代文学作品論集成・死の棘』(共著)クレス出版、2002年
『中有の旅・岩谷征捷初期短編小説』亜細亜文庫、2003年
『桜花爛漫羅利骨灰・岩谷征捷自撰短篇小説』晃栄社文庫、2005年

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