玄さんと四国の匂いと鶯と――四国八十八ヶ所遍路日記

(著) 藤井玄吉

Amazon

作品詳細

[商品について]
――道路に沿って野菜などを売っている「無人市」のことを、徳島、高知では何と呼ぶでしょうか。
1.路傍市、2.良心市、3.便利市
正解は、本書「七月七日(日)雨 ―所変われば呼び名も変わる―」をご覧ください。

四国八十八ヶ所をめぐり、全行程1400キロと言われる四国遍路。中でも全行程を歩いて巡拝する歩き遍路は、決して簡単な道のりではない。本書は、62歳でひょんなことからその歩き遍路をすることになった著者が、痛む足や腰に悩まされたり道に迷ったりしながらも、八十八ヶ所霊場を歩いて回って高野山まで無事にすませたその毎日の行程と心の動きを記録した遍路日記である。

[目次]
はじめに
動機から決断まで
出発を前に
一、未知の体験・雨の中を我武者羅に
発心の道場(阿波の国・第一番霊山寺から第二十三番薬王寺)を行く
雑感〝へんろみち〟
二、一心不乱・されどこの痛み
修行の道場(土佐の国・第二十四番最御崎寺から第三十九番延光寺)を行く
雑感〝靴〟
三、ゆとり・楽しみ
菩提の道場(伊予の国・第四十番観自在寺から第六十五番三角寺)を行く
雑感〝宿〟
四、感謝・汗を絞る
涅槃の道場(讃岐の国・第六十六番雲辺寺から第八十八番大窪寺)を行く
雑感〝お接待〟
五、結願の喜びを報告
お礼詣り(第一番霊山寺・高野山)をすませ道後温泉に浸かる
雑感〝歳には勝てない〟
おわりに
参考文献
【著者紹介】

[出版社からのコメント]
日常生活で40日以上も歩くということは、ほとんどの方は経験することはないでしょう。しかしそうしたことをさせる何かが、四国巡礼にはあるのかも知れません。その時間から何を得るのかは人それぞれ、本書が四国遍路へと向かうちょっとしたきっかけとなれば嬉しく思います。

【著者紹介】
藤井 玄吉(ふじい・げんきち)

昭和9年1月4日生まれ。
昭和31年3月鳥取大学農学部獣医学科卒業。
同年7月広島県職員となり、その後広島県農政部畜産課長、広島県可部農林事務所長を歴任。
平成4年3月広島県を退職。
同年4月広島県酪農業協同組合代表理事専務となり、平成8年5月退任。

新刊情報

22世紀アート
オフィシャルコーポレートサイト

百折不撓