現代科学と仏教との対話:世界を破滅から救う手だてを求めて

(著) 櫛田孝司

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作品詳細

[商品について]
―宗教と科學は相衝突するものにあらず
仏教は、現代科学を矛盾なく包み込むことのできる唯一の宗教だといわれることがあります。本書は、本当に釈尊の思想は現代科学の成果と矛盾しないのかということについて現代科学の立場から、相対論や量子論、宇宙論など、現代物理学のいくつかの問題にふれながら、釈尊の思想について検討を加え、互いに両立するかどうかを吟味しようと試みた作品です。地球環境と文明の危機が叫ばれる今、未来に通用する新しい倫理観の基盤となる宗教や哲学について考える上で、示唆に富む内容となっています。

[目次]
はじめに
第一章 宗教と科学
一・一 宗教とは何か
一・二 世界の主な宗教
一・三 米国の宗教事情
一・四 創造科学とインテリジェント・デザイン
一・五 「創造科学」は科学か
一・六 神と科学は共存できるのか
一・七 科学者が使う「神」という言葉
一・八 釈尊の教えを科学と比べて検討すること
一・九 再び宗教について
第二章 仏教の誕生と発展
二・一 仏教の誕生とその背景
二・二 釈尊の思想を知る手がかり
二・三 釈尊の教えと説教の特徴
二・四 形而上学的な質問と無記
二・五 仏教の発展と変遷
二・六 欧米人から見た仏教の魅力
第三章 釈尊の悟りと教え
三・一 釈尊の悟り
三・二 縁起の法則
三・三 最初の説法と四諦の教え
三・四 仏教の四法印
三・五 苦、無常、無我、空、
三・六 真実の自己と仮構の自己
三・七 慈悲について
三・八 死と輪廻転生の超克
三・九 原始仏教をめぐるさまざまな解釈
第四章 科学により解明された人間の歴史
四・一 宇宙の誕生から地球ができあがるまで
四・二 生命の誕生から人類の出現まで
四・三 人類の発展
四・四 進化論と人間性の由来
四・五 自然界の仕組みを明らかにする知の歩み
四・六 我々は今どこにいるのか
第五章 現代科学が明らかにした自然界の姿
五・一 アインシュタインの奇蹟の年
五・二 時間と空間の概念を根本的に変えた相対論
五・三 量子論の始まり
五・四 光の粒子説と波動説
五・五 光量子仮説
五・六 光や電子の持つ粒子と波動の二重性
五・七 二重性はどのように理解すれば良いのか
五・八 量子力学とはどのようなものか
五・九 不確定性関係、零点振動、トンネル効果
五・一〇 EPRパラドックス
五・一一 量子力学の解釈問題
五・一二 量子論と宇宙の誕生
五・一三 自然界の理解の最前線
第六章 釈尊の思想は現代科学と両立するか
六・一 神や超自然的なものの見方
六・二 宇宙像の捉え方、絶対と相対
六・三 縁起の理法と因果律
六・四 有と無のはざま
六・五 量子論の考え方と東洋的世界観
六・六 諸行無常・諸法無我の世界観
六・七 なぜ釈尊は仏教思想に到達したのだろうか
六・八 創造者の存在と人間原理
第七章 残された問題
七・一 精神現象は科学で解明できるか
七・二 脳の働きと心
七・三 右脳と悟りの感覚
七・四 脳科学と宗教、瞑想
七・五 科学は万能か
七・六 再び科学と宗教について
第八章 我々はどこへ行くのか
八・一 目前にある人類の危機
八・二 戦争を無くすことはできるか
八・三 人類の危機を避ける方法はあるか
八・四 地球を救うために我々は何をすべきか
おわりに
著者略歴

[出版社からのコメント]
科学と宗教については昔から様々な意見が対立し議論されてきましたが、現代科学の基礎となっている西洋思想世界が行き詰まりを見せる中で、東洋思想世界の考え方は今後ますます重要となってくるだろうと思います。本書を通じて、現代社会が抱えている様々な問題を考えるきっかけを持っていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
櫛田孝司(くしだ・たかし)

一九三五年札幌市生まれ。東京大学工学部応用物理学科卒。
東芝総合研究所研究員、米国ベル電話研究所招聘研究員、
東京大学物性研究所助教授、大阪大学理学部物理学科教授、
同大学理学部長・理学研究科長、
奈良先端科学技術大学院大学教授、同大学物質創成科学研究科長、
国際高等研究所フェロー、同研究所学術参与などを歴任。

公益財団法人・山田科学振興財団理事、公益財団法人・井上科学振興財団評議員、公益財団法人・島津科学技術振興財団評議員などを歴任。

1999ルミネッセンスならびに凝縮系の光スペクトロスコピー国際会議(大阪)組織委員長。

現在、大阪大学名誉教授、奈良先端科学技術大学院大学名誉教授。

編著書に「光物理学」(共立出版 1983)、「光物性物理学(朝倉書店1991)、
「量子の世界」(大阪大学出版会1994)、「実験物理学講座 第一巻 ― 第十二巻」(丸善1999)、
その他多数がある。

平成11年度 島津賞受賞
平成25年 瑞寶中綬章を受章

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