
理由あり勘合符:京都古美術探索行
(著) 箕口忠
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―勘合符が導く先にある真実とは―
25年勤めた商社をリストラされた吉岡琢磨は、ハローワークで失業保険の申請の手続きをした帰りにふらりと立ち寄った美術館で、日裏卓と名乗る奇妙な男と出会う。古美術蒐集家で、自らのことを「九十九パーセント真贋を見分ける眼」を持つと豪語する日裏から、骨董品の掘り出し物探しに誘われた琢磨は、気晴らしを兼ねて赴いた京都・東寺の弘法市で、北陸の旧家の蔵から出たという不思議な形の木彫と出会う。日裏に勧められて購入したその木彫は、実はかつて勘合貿易で使用されていた割符の片割れで、二つ揃えば一千万はくだらないという代物だった――。歴史の街・京都を舞台に、割符に導かれた男が踏み入れた欲と陰謀の世界を描くサスペンス小説。
[目次]
一、奇妙な男
二、リストラ
三、陰謀
四、弘法市
五、勘合符
六、僥倖
七、紫陽花の宿
八、消えた男
九、旧友
十、女も消えた
十一、映画村
十二、見た景色
十三、再会
十四、見つかった買い手
十五、日裏の死
十六、再就職
十七、よみがえる勘合符
十八、手紙
十九、虚しい終焉
二十、高瀬川
二十一、五条坂
著者略歴
[出版社からのコメント]
歴史や文化の豊かさを味わえる一方で、外連や駆け引きも付きまとう奥の深い古美術の世界。本書はその古美術をテーマに虚実渦巻く陰謀に翻弄される男の姿を描いた作品です。物語と共に、古美術の持つ危うい魅力も楽しんでいただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
箕口 忠(みのぐち・ただし)
1936年、大阪府大阪市西区に生まれる。
神戸大学法学部卒業、大阪市役所に勤務、主として広報関係の職務につく。
交通局で路面電車廃止記念事業、地下鉄五十周年記念事業を手がけ、市長室で市制百周年記念事業、「OSAKA咲AKASO」キャンペーン事業に携わる。
定年退職後、阪神高速道路協会勤務を経て、現在、大阪市立芸術創造館事務長。
著作に記念誌『「市電」―市民とともに六五年』。
奈良県北葛城都河合町星和台在住。
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